所感
1. 果敢に生きている
- 「果敢に生きているよね、われわれ」という話を相方とした。とりあえず生きていくということはまァできるなと思う(思えるようになった)。住む場所を見つけて、最低限必要なものをIKEAで揃えて、行きつけのスーパーを開拓して、日々飯を作って食べる。言語という壁はあるが、まぁ物を買ってるのはこっちだし、別にカタコトでもなんとかなる。現にバンクーバーのRichmondという地域はもうほぼ中国と言っていいくらい中国語だらけで、特に年齢が高い層はあまり英語話せない人も結構いる。
- 今私たちはバンクーバーには少なくとも数年は住みたいと思っているので、仕事だったりコミュニティだったり、切り込んでいけるよう色々とトライをしているところ。その姿勢というかポーズは「果敢に」と言ってもいいんじゃないかね、という話をしていた。相方は学校に行ってるので自分とは環境が違うのだが、まあ同じ地でやってく同志みたいなもんである。正直日本で積み上げてきたもの、学歴であったり職歴であったり、それが通じることよりは通じないことの方が多い。国が違えばそれは当然だけど、バンクーバーは都市なんだけど地方感が強いので(悪い意味ではない)、例えばNYやパリといった他の大都市よりもその(通じない)傾向が強い気がする。地元の大学、職歴といったものが強く働く。
- 過去にすがろうとは思わないが、「なんでやー」とか「なにくそー」と思うことはある。過去に積み上げてきたものが活きる世界でやればもっとこんな苦労をせずとも・・と思うこともある。正直自分は、目指したい未来がドーンとあって、そこから逆算して必要な苦労/チャレンジで・・と綿密に考えられているわけではない。視点を変えれば「別にそれやんなくてよくね?」という考え方もありそうだし、数ヶ月後には自分の考え方も変わってるかもしれない。
- でも自分で好きで選んでこっちに来てしまったんだから仕方ない。これが何に繋がるかはよくワカランし、日々の変数が大きくてあまり目標みたいなのも立てづらいのだが、引っ越して3ヶ月経って普通に生きていくインフラは整ったので、ポーズとして「果敢に」生きていく営みを続けていきたいなと思う。
2. 環境が行動に与える影響
- 「人間が変わる方法は3つしかない。 · 1番目は時間配分を変える。 · 2番目は住む場所を変える。 · 3番目はつきあう人を変える。 」という言葉があるが、確かに環境(住む場所)が行動に与える影響は大きいなァということを肌で感じている。特に感じるのは以下の3つ:
- 自炊: 単純に外食が高い かつ そんなにうまくないので、基本は自炊。週末に1週間のレシピを考えて買い物して、夕方くらいになんか作って、みたいなのもだいぶ板についてきた。マインドセットが変わったというより、外部環境(物価等)がそうさせているという感じなので、今日本に戻ったら普通に外食と飲み)の日々に普通に戻ると思う。1年くらい続けると自分のOS(?)まで浸透するのかは興味がある
- 運動: 週3回クロスフィット、週2回サッカー(90分または60分の試合)、週1-2回のランニング(5-10kmほど)をして、1日平均500-600kcal燃やしている。もともと運動というかスポーツは好きだったが、週2回クロスフィット、月1回テニスという感じで、そんなにしていたわけではない。バンクーバーはサッカーができる芝生のコートが沢山あったり、みんなで走ったりスポーツしようぜという会が沢山あるので、参加してると別のに誘われたりなどで、波及的に運動をする回数が増えた。ほぼ毎日雨が降っている冬でこの状態なので、夏になると更に加速するのかもしれない..
- 服装: 前述の通りやたら運動をしていることもあるのだが、我がアパートははセントラルヒーティングがめちゃくちゃ効いており、冬でもやたら温かい。というか暑い。ジーパンだと暑くて耐えられないくらいなので、帰ってきたらすぐ着替える。結果的に今起きている時間の8-9割は運動着、半袖短パンで過ごしており、私の洗濯物はほぼ部活に精を出す中学生みたいな状態になっている。運動用のTシャツが7-8枚、短パンが5つあるのだが、もっと買い足そうかと思ってるくらいである。日本を出るときにおしゃれ着?はだいぶ絞ったが、その選抜選手たちもほぼ日の目を見てない。運動着に加えて、第一線で活躍しているのが防水グッズ。vessiというバンクーバー発の防水靴メーカー、防水の帽子、防水ジャッケット等々を毎日着ている。こっちに着て買ったものもあるが、運動着などは捨てるか悩んで一応持ってくか..と思って持ってきたものをこれでもかってくらい着ている。環境が変われば着る服も変わるし、物欲も変わるんだなァと思う。東京にいた頃は折に触れておしゃれ着が欲しくてデパートに出かけたり、あと家電が好きなのでビックカメラが憩いの地だったが、こっちの私の憩いと物欲の中心はもっぱらSports Check(ゼビオとかアルペンのようなスポーツ量販店)である。
- 日本を出る直前は不健康の極み(=毎日1回以上飲み会)を尽くしていたからというのもあるが、結果的に3ヶ月で体重は3k以上減った。食事も以前は糖質制限していたことがあったが、今は普通にもりもり米を食っているし、間食もする。もともと基礎代謝が高めである(1,800kcalくらい)であるのに加えて、日々500-600kcal燃やしているので意識しなくても減っていくのかなという感じがする。ジムを探したりスポーツする会を物色するとう意味においては初期に努力というか負荷があったのは事実だが、今はある意味流れに乗ってやっているという感じで、繰り返しになるがマインドセットはそんな変わった感じがしない。環境の力って大きいんだなァと思う
3. 32歳になった; 自然と仲良くなる
- 面白いもので、新年および誕生日というのはなんだかテーマや目標を作りたくなる。周りに聞かれるというのもあると思う。ではそれをどれくらい覚えているか?というと、かなり怪しい。去年のテーマが思い出せなかったので過去の月報を見ていたら、去年は「遠くを見る」、一昨年は「好きに生きる」と書いていたが、どちらも見るまで全然思い出せなかった。いいかげんなもんである
- 更にいいかげんなことを言うと、まあそれでいいんじゃないかと思う。率直に言って去年一昨年絞り出したこれらのテーマたちは、2-3ヶ月しか持たなかったんじゃないかという気がする。でもその2-3ヶ月はそのテーマを(おそらく。。)意識して生きていたんだろうし、今も繋がっているものもあるような気もする(そういえば今日サッカーの試合で、「遠くを見ろ!」と言われた)。まぁ誰に迷惑をかけるわけでないし、ステイハングリーしてそのうちコネクティングザドッツすりゃいいのである。
- そんなことで懲りずに今年もテーマを作った。「自然と仲良くなる」という年にしていきたい。地方都市バンクーバーの強みは自然への近さなので、特に夏はキャンプ・ハイキング・マウンテン/ロードバイクといったことをやってみたい。ロングソックス履いて「毎週ハイキング行ってるで!」と爽やかにほくそ笑む自分でありたい。そうそう、テーマを作ることの効用の一つは、それをペラペラ話してると久しぶりに話した友人がリマインドしてくれることである。どこかで会うことがあれば「進捗どう?」とリマインドしてください
1ヶ月の時間の使い方
今月 | 先月 | 増減 | |
---|---|---|---|
飲み会 | 6 | 7 | -1 |
運動 | 27 | 17 | +10 |
podcastの影響でランニングへの関心が高まったことによりランニングが増えた。もともとランニングは好きな方ではないのだが、タイムとか痩せるため、というのを気にしなくすれば結構気軽、人と走るのは楽しいしラクに感じる、あとはスポーツをするとき移動時間で往復1時間以上かかることもあるので、効率的だなということでランニングへの愛が少なくとも短期的に上がっている
読んだ本・買った本
今月のベスト: 青春を山に賭けて
- バンクーバーにはVancouver Public Library(VPL)という、大きないい感じの図書館がある。1回に10冊借りれるし、貸し借りのシステムもとてもモダン(スキャンの速度が鬼早い)で、とてもgoodである。VPLには日本語の本のコーナーがあって、昔の本も割と最近の本も、結構いろいろな本がある。その中で見つけた本だった。
- 植村直己は世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂し、世界初の五大陸最高峰登頂、そして最後は山で帰らぬ人となった。この本はその途中で書かれた本なのだが、その輝かしい実績とは対照的に素朴かつテキトーに?生きている感じが面白かった。ヨーロッパの山に登るためにアメリカの農園にビザ無しで働いて、見つかって収監されたがなんか運良く乗り切ったり、フランスのスキーリゾートで言語も話せないのに運良く元オリンピック金メダリストに雇ってもらい、そこから世界の色々な山に登ったり、アフリカの名もなき街のクラブで初体験を経たり..。結果的には色々な偉業を達成し、それを称えられれているのだが、本人は素直にやりたいみたいなのの延長でやっててあまりそういうスポットライトが好きでもなさそう。具体的にしたことという意味では全く何も参考にはならないのだが、こういう人もいたのか〜という幅を広げてくれた意味で、勝手に「世界のウエムラ」としてリスペクトが高まった。
- なお余談だが、植村直己という人を、自分は小さいときからずっと知っていた。シンプルに名前が近いので、小学校で出てきたときには「ナオミ〜」と一時的に言われたこともあって、自分の中ではみんな知ってるもんだと思っていた。でも周りに聞いてみると(N=2)、あー聞いたことあるかも・・くらいだったのでちょっとびっくりした(勝手に全国民が知っているものかと思っていた)。幼少期のバイアスというのは大きいものである。
観て/聴いて印象に残ったもの
- 2ヶ月前から相方とDuolingoでフランス語をやっている。特に目的があったというよりも、カナダはフランス語も公用語(バンクーバーではほぼ聞かないが)ということで軽い気持ちでやっている。ちょうど50日くらい(課金せず)続けているのだが、よくできたアプリだなァということを思っていた
- そしたらそのつくった人のインタビューのpodcastを見つけた。グアテマラ人で、18歳手前くらいでアメリカに越してきたということ。もともとreCAPTCHAという、あのログインするときに文字とか入れなくちゃいけないやつの仕組みを作った人で、それがGoogleに買収されてからDuolingoを始めたそう。全然関係ないやん、と思ったが、reCAPTCHAはその仕組でもともと紙の文章を電子化することに活用されていて、初期のDuolingoは外国語を無料で学ぶユーザーに記事を勉強の一環で訳してもらうことでメディアから収益を得たりしようとしていたところは共通している部分があり、なるほどなァと思った
- Duolingoはほんとによくできてるなと思うし、こうして大量のC向けに提供されているサービスを作るってのはいいもんだなあと思った。Duolingoは友達とか一緒にやる人がいると続く気がします
買ってよかったもの: Mountain Warehouseのジャケット
https://www.mountainwarehouse.com/ca/seasons-ii-mens-padded-jacket-p43791.aspx
- バンクーバーはそんなに寒くならない(零下なることはレア)んだが1桁前半がずっと続くので、「取り回し」のよいジャケットを探していたところでダウンタウンを歩いてときに見つけたブランド
- こっちのアウトドアブランドはほぼすべて高いんだけど、ここはだいたいいつもセールをやってるし、値段が安い。きっと日本で買うユニクロの方がコスパの良いジャケットが手に入る気がするが、こっちで買うにはだいぶ良かった
- 買ってからほぼ毎日着ている気がする。「取り回し」といのが大事だなと思っていて、ポケットも多くないし、フードも着脱とかできたりせずシンプルに本体に繋がってて構造がシンプル。あんま何も考えず羽織ったらよいし、そんな高いものでないので割と雑に扱えるのも良い。最近はだいたい半袖短パンにこのジャケット、ロングソックスという格好でうろうろしている。
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