2022/02_nauya

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所感

30歳になった

  • 30歳になった。なってしまった
  • 結構「若い自分」「20代の自分」というものに、アイデンティティを感じていたなと思う。それは、普段の生活(ライフ)で関わる人の多くが±2歳くらいで同年代である一方、仕事では、新卒のコンサルでも、その後のうどん屋でも、同僚が自分より年上の人が殆どだったことが影響している気がする
  • 一緒に働くひとは優秀な人が多かったから、年齢関係なくその中で秀でることは簡単ではなく、でもその中で、年齢という相対的に不可逆なものを挟むことで、「若いのに」XX〜と自身でも考えてたのかなと思う
  • そのこと自体は良かったとも悪かったとも思わない。年をとった後の自分の身の振り方に対して特に考えなく走ってたので、青臭かったとも思うし、そこを意識したことで伸びた面や麺もあったのかなと思う

20代を振り返ると

  • 基本的に本能/衝動(”おもろそう!”)ドリブンなので、色々なものに手を出してきた。それは仕事でも私生活でもそう。色々な人と知り合うとかいろんなとこに行ってみるとか。あまり効果的でないこともあったような気がするけれども、結果的に世界が広がった感がある。これが20代前半
  • 20代後半になってその衝動を維持するのにもある種の努力が必要であるということを知った。例えばここ2年ぐらい、高校時代やってたテニスをしている。最初は久しぶりだし、(高校でやってたから)割とできたので、楽しかったけど、それだけだと4,5回で飽きてくる。一方、友人の影響でテニススクールに通ってみたことで、ちょっと上達した。アマチュアの試合に出たりもして、嬉しかったり悔しかったりもした。それが思ったより、続けようという気持ちに繋がった。やっぱり楽しい一辺倒でなく、張り合いがあるくらいが続く。筋トレにしろ、去年から始めたピアノにしろ、最初の「好き」「おもろそう」を継続につなげるコツを少し体得した感じがある
  • すべてのトライに対してその姿勢で望む必要はなくて、衝動にかまけてやったもの全てに対して深さを求めると限りがないので取捨選抜は必要。ただ、純粋に楽しさだけで走っていくと自分の場合は何も続かないんだろうなぁという気がして、ある閾値を超えた楽しさを持つものに関しては少し時間をかけてでも取り組んでみようという姿勢が身についた気がする
  • 30歳になってみた今、学生の頃とか、社会人なりたての頃から自身の中身が大きく変わった感じはしない。引き続きサラリーマンであるし、大金を稼いだわけでもなく、何かを成したなという感覚はまだ遠い感じがする。引き続きコーヒーは飲めないし、カレーは甘口だし、物もなくす
  • でも、フランスとアメリカで働く機会をもらったり、結果的に外資系日系政府系xコンサル事業会社ファンドベンチャーをスタンプラリーよろしく(実際に面接で某ファンドに揶揄された)踏んだことで、色々な幻想への憧憬(コンサルモテそう!UDON!ファンドかっこええ!スタート!アップ!!など)を1個ずつ解除していけたのは良かったと思う。コンサルは別にモテなかった
  • サビ抜きも卒業したし、沢山(紅)茶をしばくようになった。何より良き相方に出会えた(良かったねと本人によく言われる)ので20代は総論ベリーグッド

30歳どうする?

  • 30代どうすっかな〜とニセコで雪とビールにまみれて考えてたが、好きに生きるのがいいなとなった。マクロの状況は中々変えられないけれど、xxのために頑張る、だけでなく割と好きだなと思うことを積み重ねながら生きたい。結果日々の生活がもう一歩愉しくなるし、どこかの分野で深みも出るかもしれない
  • 前述のように、ある程度の閾値の楽しさを超えたものを続けるというのを基本にして生きていきた先に、結果としてどこかで深みが出たらいいなと思う。一つ分野として深めてみようという取り組みは決めたので、粛々とやっていきたい
  • ちなみに30歳になる前日、相方に「30代どうするの?」と聞かれて「30代はやっぱ..深みやな」と答えたら「浅っっ」とコーヒーを吹いてた。コーヒー嫌いなので吹かないでほしい

VRうおおお

  • Oculus Quest2を買った。というか、せがんで誕生日に相方に買ってもらった
  • VR という言葉を聞いて結構時間は久しいけれどもこれまで正直一度も触れたことがなかった。それは VR =ゲームというイメージが強くてあまりゲームをしない自分にとっては無関係だなと思ってたから
  • そんな折、仲の良い友人に、最近何はまってんのって話をしていた時の答えがオキュラスだった。彼の場合はそこそこゲームをやるとのことだったが、ゲームしなくても楽しいよということだったので、まぁそういうものかと思って買うことにした(買ってもらうことにした)
    • ただ正直、買ったはいいものの使ってみてすぐ微妙となったらどうしようという不安がよぎった。普段なら、買ってもすぐメルカリで売ればいいと考えるのだが、誕生日で頂くということになったので、誕生日で頂いたものを転売するのはよくないなぁと思い、まず体験することにした
    • どうも、別の友人が VR 英会話というプログラムがあって、それに申し込むと無料でVR自体も体験できるということなので、申し込むことにした
  • 結果、ゴーグルの先に広がる世界の広さというものに結構衝撃を受けた。しかも体験したのは最新のOculus Quest2でなくOculus Quest1だった
    • VR英会話もやってみた。人ではなく機械と話すので、そこまでリアルな会話になるわけではない。なのだけど、実際にオフィスの会議室で目の前に人がいるような感覚になり、Zoomでリアルな人間と英語で話しているよりも、ある意味リアリティがあった。テーマが色々設定されていて、例えば商談で会社紹介をするというのがある。前で人が座って待っている&受け答えるのだが、リアリティがあることから結構緊張する
    • 英語の流暢さを上げるという意味では、もちろん生身の人と会話したほうがいい。けれど、例えばどうしても商談では緊張してしまうとか、提案やプレゼンといったある種一方方向メインの場面のための練習であれば、結構よさそうと感じた
  • 割と奥行きのあるゴーグルをしながら動き回ってうおーと叫ぶ私を半ば蔑みの目で見ていた相方は、ビートセイバーというゲームにBTS版があることを知って以来俄然を興味を持ち、まさに(ヨ)メタバースな時代だと感じる今日この頃だ

Gather.. 仮想世界、結構面白いかも

  • ZoomにしろMeetにしろ、最近は遅延もあまりなくよくできてると思うが、やはり平面よりも立体のほうが、非言語コミュニケーション?の部分が見えることにより会話することの安心感が高まる気がする
  • 同じように、会社でGatherという、昔のゲームの盤面みたいな場でアバターを作って会話することができるプログラムを最近会社でちょくちょく使うのだけど、これもよくできてるなと思っている。VRとは打って変わってかなりアナログっぽいインターフェイスなのだが、歩いていってある程度の近さになると互いの声と顔が見えるようになるとか、少し離れると画面は半透明になり音も少し小さくなるとか、作りが結構細かい
  • 自分は飲み会LOVEなのだけど、あまりオンライン飲みが好きでなく、コロナの中でも殆どやってこなかった。それは、(1) 4人以上になった時の会話のハンドリングがむずい (2) 間を作るのがむずい (3) 画面に向かって話している自分を見て折に触れて切なくなる からだ
  • (3)に関しては解消されていないが、(1)(2)に関しては、Gatherなどはよく手当てがなされてるなと感じた。例えば人が20人いて、5人x4グループになったとする。5人であるということではZoomなどとは変わらないのだが、すっと動けばその5人の会話から抜けるし、その挙動自体に不自然さがないので、5人の中で2人と3人でそれぞれで話しているということもある程度気まずさなく再現できる。5人で話してて、一部の人が席を外しても、アバター自体はそこにあるからなんか全体で会話している感がある
  • 普通の会話だと、ずっと話してるわけでなく、ときに笑ってのけぞったりとか、酒ついでだまってることもあれば、意味なくトイレに席を立つこともある。その場が嫌ということでなくとも、瞬間的にその場から「逃げる」隙間が随所にある。WEBで4なり5画面で話をしていると、その4-5人をつなぐ空間はその1平面でしかないので、そこから離れたり一時休止することに気まずさが生まれる。Gatherでも別にのけぞったりとかトイレ行くということが再現できるわけではない*けど、なんか動いたり、車乗って暴走したり(これガヤ感あって結構いい)できるので、「逃げる」隙間がたくさんある。実際には逃げるということはあまりないとも、その隙間があるという安心感が大事だ
  • web飲みで酔っ払う人とかいるのだろうかと思っていたが、先日あったGatherでの飲み会で、酔っ払ったあげく記憶をなくし、{自宅で}{相方にのみ}醜態を晒す自分を見て、恥ずかしさ通り越し新鮮な衝撃を受けた

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*厳密には、盤面をカスタマイズできるので、隅っこにトイレ作って、そこへ動いていく動きはできる。unkにパッションがある人は、ぜひ試してみてほしい

卒業ラッシュ

  • そういや仕事の話。仕事はおおむね順調
  • これとりあえずやらなくちゃまずい and/or やったほうがいいよなという球が目の前にあり、それが(すべてではないが)打てる距離にあり、打ったらそこそこ結果にも繋がる感じが良い
  • 入社してからから本業のファイナンスや全社の運営体制整えるような仕事の他に、直近取り組んでいたカスタマーサポート部門の手助けとソフトウェアテスト(QA)の管理という業務に終わりの目処がついた(卒業)
  • 2ヶ月くらい経つとわけがわかるようにはなってきて、 最初の混乱(カオス?)なものに秩序が見え始めて、自分があまりおらずとも回っていくようになるのを見ることは、ほのかな切なさもあるものの素直に嬉しい
  • 結局仕事の量がキャパシティを越えている際に、(1)社内or社外から人を差配・採用する (2) 仕事の総量をへらす しか方法はなくて、たいていの場合は(1)をどうにかしないとどうしようもならんことが多い。自分が色々飛び込ませてもらってやっても、基本は期限付きなので(1)は根本的には解決しない。なので、その場しのぎになっていないだろうかという危惧は常にある。でも、(2)の総量をへらすというか、少し引いてみて、これ(業務)はどういうことなのか?とか本当に必要なのか?とかもう少しスリムにできないか?という素人な視点を投げかけることによって結果的にスリムになっていくものがあることを再確認できたのは良かった
  • 未知の分野にぶっこまれて、まあそれなりにキャッチアップして生きてく具体的な方法論みたいなものは自分の中で見えてきた気がするので、またいつか文章にまとめたいなと思う

読んだ

  • 左利きのエレン
  • ブルーピリオド
  • ザ・ファブル
  • アーキテクト思考
  • Product Led Growth
  • ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか

漫画めっちゃ読んだ月だった。漫画喫茶に10年ぶりくらいに行ったが、コスパ最高で天国だった

2月のベストは「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか」。先輩に勧められて読んだ。15年も前に書かれた本だったけど、インターネット業界が初めての自分にとっては、「学習の高速道路と大渋滞」「only the paranoid survive」「ウェブリテラシーを身につける」といった言葉とその背景は、今後1-2年意識していく方向づけに役立った

聴いてよかった

会社の同僚のmetalunk/千葉さんの話。貯めたお金が全部起業で消えたけどめっちゃ良かったって生き方いいなと思った。ちなみに最近は絡みが増えたことで、敬意を込めて「ウンコさん」と呼んでいる

行ってよかった

ニセコ

オーストラリア人の後輩の家に転がり込んで1週間居候させてもらった。いつもは9割外国人(レストラン電話するとまず英語で応対がくることが多い)でぎゅうぎゅうのニセコが、やはり9割は外国人だがでもずっと空いていてすげー滑りやすかった

雪は、色々なものを覆い被せてくれるので景色に占めるノイズが減って、リモートワークとか、ゆっくりするにはいいなと思った(家の中も暖かくなるようにできてるし)。雪かきをしないと死ぬ(移動できない)ので、自動的に上半身を毎日鍛えることになり、その点もGoodだ


スキー場外のコース。テンション上がって”all righty”と言って滑ってるのだが、会社の人に「あれって技術書のオライリーのこと?」と言われて、いい会社に入ったなと思った

買ってよかった

Oculus Quest 2

まだそこまだ触れてないのでまたレビューしたい

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