所感
利尻がとにかくよかった
- ここ数年行きたいと思ってた利尻島へ行った。ひとえに近所の友人が夏は利尻にこもる(?)生活を数年続けていて、おいでよと言ってもらってたので、夏休み(前半)として行ってきた。旅は行き先の魅力はもちろん大きい変数だけど、その土地の水先案内人的な人に事前or行ってから出会えるかでだいぶ経験が変わってくると思う。今回も旅程のオーガナイズから諸々の予約・現地でのロジ(運転)まで友人に見事におんぶにだっこで最高の5日間を過ごさせてもらった。
- 何が良かったかで言うと色々あるのだけど、まずは利尻に降り立って(千歳空港からANAとJALがそれぞれ1便ずつ)外に出た瞬間から良かった。もうなんたって涼しい。東京の30度後半で蒸しダコ状態(蒸したタコってうまいよね)から20度前後の北の大地へ。行く前まで1週間ほど体調がグズグズ悪く、夏バテかな(なんの病気なんホンマ?)とか思ってたけど、利尻ついたら秒で治った。自分も相方も会社がフルリモートなので、why living in tokyo..と思ってしまう。まあ東京は近所が最高だからいいんだけどね
- 利尻には合計4泊して、ヴィラ2泊・キャンプ1泊・ホテル一泊した。このヴィラが本当に良かった。利尻大使(と勝手に呼んでる)の友人が懇意にしている現地の漁師さんがこだわって作ったヴィラ。周りに遮るものはなく海を一望する場所にあり、寝るときには波の音が微かに聞こえる。家具はすべて北海道で生産されたもの(主に家具生産で有名な東川町)に絞り、アメニティはすべてSHIRO(工場が北海道)。海側に窓がついたバレルサウナ、水風呂は利尻の湧き水(なので何もせずとも冷たい)、外気浴は↓
- 宿主が漁師さんということもあり、夕飯は海鮮BBQで新鮮なホッケ・ホタテ・エビ・そしてウニ丼がどんどん出てくる。ウニって自分は結構苦手意識あったのだけど、なんかもうウニすげえやってくらいスルッと喉を通るし、今まで食べてたのはなんだったんやという感じだった。曰く、ウニは取って割ってからすぐ悪くなってしまうので東京などに送るものはミョウバンが入っていて、それで味が落ちてしまうとのこと。朝は朝で海鮮丼が出てくるし、いやーもう本当に夢の日々だった。最近欧米から来る友人は一様に「スシサイコー、でもウニはムリ」って言うのだけど、これを食べさせてみたい
- そして、利尻大使の友人の活動をみてほしい
- 夏の間に昆布を干す作業を手伝うため、京大の後輩たちと利尻島の昆布漁師さんをつなげる活動をもう5年にもわたって続けている。自分もやってみてわかったが昆布を干す作業は短時間(3時間ほど)であるものの朝早く(3時AMスタート)、そして上下運動が多く腰にもかなりくる。利尻島の熟練の方々(女性が多い)がそれを支えているが、基本的には人不足だったとのこと。そこに大学の後輩を連れて行って手伝いを始めたのがスタート。一定の慣れはあるものの数ヶ月修行しないとできない作業ではないので短期でも戦力になるということで、実際学生たちが関わるようになってから生産性も上がっているという。「以前は(3時にはじめて)7時前に終わることなかったから、今みたいに6時前に終わるってのは夢みたいだね」と現地の方も言う。
- 学生たちにしても、学部にもよるが大学生の夏休みは意外と暇だったりもするので、食住居費がかからずなかなかユニークな体験ができ、そして就活でも面白がられて有利だったりするみたいで、好評のよう。盆地の京都の5億倍くらい涼しいしね。数年前に参加した学生が社会人になり、また島を訪れることもあるらしい。私も一度参加させてもらったが、学生たちのみで作業をリードするパートもあったりして中々に頼もしい
- 大使の友人はお金をもらって事業としてやっているよりも、ライフワーク?的にやっているらしい。たまに海産物をもらったり「現物支給」はあるようだけど、それも対価というよりおすそ分けに近い印象。色々大変なこともあったりすると推察するが、基本的には楽しそうにやってる(素直に30歳になって学生たちとフラットに話せる接点が持続的にあるのは羨ましい)みたいだし、学生よし、漁師よし、地元のおばちゃんよし、(体験させてもらった)私もよし、ってことで良いことの循環を作れてるってのは本当に素晴らしいと思った(語彙力)。
- 昆布干した話はこちら
新規営業をガッツリやりきった
- 何度か書いていたが、5-7月は新規営業ひたすらやっていた。会社としても引き合いもらっていた部分がだいぶ対応できてきて、更に外に宣伝・提案していく段階になったからだ。そのタイミングで元々少ない営業メンバーが大きい案件にかかりきりになったり、育休へ旅立ったり(今の会社の男性の平均育休取得月数は5ヶ月)、等が重なり、シンプルに人がいないので使い勝手の良い私にお鉢が回ってきた
- 率直に言って新規営業はあまり好きではなかった。商材がなんだろうと歓迎されるより断られることのほうが当然多いし、報われることが多いものでもない。ほぼライフワークとしてやってる飲み会でも、知らないパーティに突っ込んでいくよりも 見知った人を集めて飲み会する方が楽しめる確率が高いし、そういう環境をいかに作るか腐心してきたところもある。まあでも、経企として全社の売上計画を作ったものの、担う人がいないから仕方ない
- 新規営業にも色々あるが、私達はとりあえず架電をするということに注力した。対峙している業界は小売、その中のスーパーマーケットがメインなので、まだFAXもガンガン使われてるし、本社の方も現場にいることも多いし、ひとまずは架電することにした。文字通り「わたくし株式会社〇〇のXXと申しますが〜、YY担当の方にお繋ぎお願いできませんか?」と代表電話にかけまくるというのをやっていた
- 私は営業の経験はないのだけど、実はこの架電っぽいことはコンサル時代もやっていた。当時はコールドコールと呼んでいたが、案件の対象業界の専門家の方(私の場合はヘルスケアで、医師が多かった)にFAXを送ったり、代表電話に電話するわけだ。外資コンサル、その中でもほぼ外国人の会社の中でそういうこともするのか〜と当時は最初びっくりしていたけど、東京に限らずパリオフィスからインドの輸血用血液製剤を扱うクリニックの医師に鬼電したり、ボストンから家の外壁の工事をする業者に電話もした。もうちょい金のある大手のコンサルはエキスパートネットワークと呼ばれる中間事業者(日本だとビザスクですね)経由でお金じゃんじゃん払ってやるので、当時は
ケチる会社を憎々しく思っていたが、まあこんなとこでそれが役立つこともあるのだなァと思った(なお、エキスパートネットワーク上の人は良くも悪くも受け答えに慣れていたりするので市井の声を聞けてるか怪しいというのもある) - そう、架電である。これはシンプルにやるか・やらないか、がはっきりしている活動だというのが3ヶ月やってみての所感。結局自分も経験があるとはいえ、もちろんビビらず話すとか反射的にいい感じの受け答えするとかはあるんだけど、結果が出る(=商談につながるか)はぶっちゃけ運の要素も大きい。もちろん商材への興味とかうまく話すかもあるけど、たまたま電話出た人が(奥さんと喧嘩して)機嫌が悪かったり、あるいは二日酔いということもあるかもしれない。私も二日酔いだったらすぐ切る(断言)。なので断られたり、受付ブロック(代表電話でやんわり断られる)ことがあっても気にせずどんどんかける。良い話聞けなくて残念ですね〜くらいのテンションでやり続けるのが良い
- 結果的に、3ヶ月の活動で、この5年間くらいで接点のあった会社の倍くらいの会社と接点を持てた(そもそも会社名やサービスを知らないことが大多数なので、まずは会社名やサービスをなんとなく認識してもらうでも一歩)し、目標としていた新規商談数の創出も達成した(もちろん、現在進行中のそこからの成約が重要ではあるが)。自分たちが扱う商材は気軽に導入決定できるものではないので、セールスのサイクルのコントロールが難しいこともわかったし、地方の様々なスーパー(本当に色々なところがあって興味深い)の本音にも触れることができた。
- 私個人としても色々収穫があった。今回の活動は主に私含め3人+他の全然関係ない部署から手挙げてくれた3名の計6名で活動していたが、どうやってモチベを保つか、成果を可視化するか、どの頻度で打ち合わせするか、等々、チームとしてどのように前に進んでいくかについて学びがあったし、こうした(良い意味で)シンプルな目標があり、互いに代替可能なタスクを遂行するチームを率いるのは結構得意かもなとも思った。普段関わらないメンバーとの関わりがあったのも楽しかったし、そうでなければ一生会話することのない人間と商談、あるいは電話口だけでも言葉を交わすというのは無から有を生み出しているようで興味深かった。少し慣れたのか、先日街を歩いてた際、以前どこかで見た気がする人に「以前どこかで会いませんでした?」と声をかけることもあった(「いやないです」と即答されて足早に去って行った)。
購買のコツが身についてきた
- 最近家のブツの整理をしているのだが、取捨選択のスピードが以前よりも上がったなと感じる
- 服とか、ガジェットとか。元々かなりポチるのが好きな方だが、それゆえに自分に合うかどうかの選択軸というか・精度はここ数年で上がったと思う。服とかがわかりやすいが、単品では良さそうだが着続けるか?とか、デザインはいいがすぐボロボロになりそうだな、とか。ガジェットでも、新しいものに大体飛びつくのだが、これは違うかな〜というのが以前よりはスピード早く判断できるようになった
- 元々出費やポチる理性のある方(例 私の相方)にはあまり不要な気もするが、その辺がガバガバですぐ飛びつく私のような人間は、やっぱり色々買って・試して・失敗して・たまにフィットして、というPDCAを繰り返していくしかないんじゃないかと思う。そしてガジェットに関して言うと、結構元値から遜色なくメルカリで売れるもの(特にApple製品)も多いので、家計簿上で資産計上しちゃうというテクも使えなくもない気がする(私は何の責任もとりません)
- 最近だと、例えば無印の毛布みたいなパジャマ?みたいなのがあって良さそうと思って冬に買ったが、結局冬も布団に入りゃ暑いので汗かくだけだったので即捨てた(服はあまり売れないので残念)。それからわざわざHKのサイトから買って輸入したメカニカルキーボード(エンジニアが使ってるカシャカシャしたキーボード)は、結局Appleの薄っぺらいキーボードがええわとなって売った。逆に安いから買ったユニクロのスマートバッグや斜めがけバック等はかなりの頻度で使ってる。生活を満たす物品のカテゴリは無数にあるけど無限ではないので、1個良いのが見つかればそれをしばらくは使い続けるのでそのカテゴリでの出費は抑えられる。例えばイヤホンでいうともうAirPodsに代わるものはないし、下着は全部エアリズムの下着でいいし、仕事で使うリュックはAerでよい。
- 購買が好き・買い物が多い人は、それを手放すとき(売る・捨てる)にきちんと向き合うことが重要だと思う。例えば、
- 数年前に中古で買ったLUMIXのカメラはそのときの値段以上で売れた(最近値段上がってる)のでカメラは資産とみなしてもいいかも
- 晴れ舞台に使うかなと思って買ったピンクのジャケットは1回きりでお蔵入りで捨てたので、こういうの(てか晴れ舞台ってなんやねん)は気をつけるか消費として割り切ろう
- 良いと思って買ったソファ、値段下げても全然売れないし、処分したら2,000円以上かかるゴミと化す。大型家具は注意
- 何かしらの記念Tシャツはたいてい全部使わず捨ててしまう(のであんま買わないようにする)
- ジーンズやジャケットでも、ブランドがついていれば着古しててもそこそこ値段はついたりするのでブランドものというのはそういう良さもあるのだな 等々。
- いちいち買うときに色々考えると面倒なので、まあ自分の基準以上(例えば1万円以上)のものはメルカリで値段見てみるとか、1年使えればいいやという想定を持っておくとヘルシーだと思う。
1ヶ月の時間の使い方
今月 | 先月 | 増減 | |
---|---|---|---|
飲み会 | 11 | 15 | -3 |
運動 | 10 | 11 | -1 |
- 出張と体調不良が重なり飲み会が減った(逆に健康?)
- トライアスロンがおわったのでクロスフィットを再開したが、出張が重なり全然行けず。ただ、出張にランニングシューズを持っていくが走らない、「ランシューを運ぶのが趣味」と相方に揶揄されていたのは改善傾向にあり、旅先で少し走るようにはなってきてるのはgood
読んだ本・買った本
今月の1冊
- 第二次世界大戦前の満洲国を舞台に、主人公の日方勇が、ヒロインの麗華らと共に阿片の密造に手を染める姿を描いた漫画
- もともと高田馬場の駅で待ってるときに壁に載ってた広告で目にしてポチったのだが、これが面白い。相応にグロい(グロいの苦手)のだが、あまり歴史ものに縁がないので、歴史への入り口として良かった。『入社1年目の教科書』の受け売りで「世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ」という見出しがある。まさに「第二次世界大戦について〜」といこうとすると挫折しそうだけど、漫画x満州の阿片という切り口でまず自分が興味を持つことによってそうしたものの一面に触れて、もっと知ってみようというハードルが下がる。実際この漫画を呼んでから、ほっといたら絶対読まなかっただろうなという本も読んだ(阿片の取引に○通や○井物産も関わっていたのは時代の趨勢を感じる)
買ってよかったもの
↑で書いたユニクロの斜めがけ。持ってる人多いので重なること多いけど、便利だし、値段的に最悪どうなってもいいやと思えるのでよい。個人的には飲み会に財布とケータイ+αをポッケに入れるのが不安なので、これに全部入れてこれを持てばOKと自分の頭に刷り込めるのがラクだなと思う
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