8月月報: 休み最高、塩の歴史、古巣で講演

santorini, Greece

所感

休みが好きすぎる

  • 休みが好きだ。大学の頃も夏はほぼ海外に1-2ヶ月いくみたいな生活を送っていたが、社会人になってからも、2-3週間くらいの休みをまとめて取る人が沢山いる会社に入ったことで、完全にまとまって休むことへのパッションがインストールされた気がする
  • 8月はほぼ前半お休みを頂いてヨーロッパに行っていた。行ったのはギリシャ、北マケドニア、セルビア。元々セルビアで友人の結婚式があり、それにあわせてヨーロッパ行くかということで行った旅だった。ギリシャについて書いた記事の引用だが、行き先はこうして選定した

    私と相方は、いわゆるリゾート地にいくことがあまり多くない。今回の欧州旅も、セルビアでの友人の結婚式に行く、という目的があり、じゃあ他はどこ行こうかとGoogle mapを引っ張り出してきて、周辺の国をざっと見て、行ったこと無い国行きたかったので北マケドニア、そして地図をスクロールするとちょい下に出てきたサントリーニ島に行こうということになった。正直ヨーロッパは各国間の飛行機がかなりあるので、スペインとかポルトガルに行っても良かったのだが、せっかく東欧・南欧よりに行くのだから近くに行ってみようということで選定をした。 出典: サントリーニにて

  • 私は(とても)注意散漫なので、日々自分の注意が散漫にならない小さな抵抗を繰り返している。スマホの通知は基本全てオフだし、一時期は3画面でしてた仕事も今は1画面、街を歩いてても色々なものに目を奪われるのであえてメガネを外して歩くこともある。まあそんなこんなでまとまった休みをとるときには仕事に絡むものは全て基本シャットダウンする。PCも会社携帯も置いてくので、メールやSlackを見る機会はない。仕事は好きなんだけど、あると気になって思考が始まってしまい目の前に集中できなくなったりするのでそうしている。だいたい2-3日くらいは気になるが、4日目くらいは完全に忘却し、スーパーに入っても特に何も気に留めなくなる。帰国の前日くらいになって、セルビアのスーパーでハッと気づいて、「そういやスーパーの仕事してたわ!」と思って急いで生鮮や精肉のコーナーを眺めるなどした
  • 各国の所感は別記事に譲るとして(ギリシャ1、の他に2本くらい下書きに眠っている..)、休みというものについて。前述のように私の休みへのスタンスは新卒で入った外資(外国?)企業にて皆ドシドシまとまって休むところで醸成されたが、日々生きていくのあたりざっくり「仕事」「ライフ」という2項で生きている私にとって、ライフ要素を取り戻すプロセスな気がしている。仕事が嫌でたまらないことはこれまであまりないが、自身の極めて真面目な性分のせいか、放っておくと求められる以上に仕事を頑張らねばという気持ちになってきて、結果時間としても相応に注ぐ。そうすると天秤が仕事側にくいっと傾く。私はイーロン・マスクの80時間労働論とかに割かし賛成派なのでこれ自体は悪いと思ってないが、よくないなと思うのは、仕事に時間を取られている(繰り返すが、仕事の中身が嫌なわけではない)ことで物理的にも精神的にも疲労が貯まると、「こんなに頑張っているのに」みたいな気持ちになり、仕事からrewardを求める気持ちが必要以上に高まること。もちろん成果はアピールすべきだし評価されるべきだが、いつも以上に毒づいたり、人への要求もやや感情的にになってしまってるァと感じることがある。まとまって休みをとると、個人差はあると思うが、3-4日目くらいは開放された気になり天秤側がぐっとライフ側に傾く。ま〜休んだしやるしかねえかみたいな気持ちにもなってくる(気がする)
  • 「旅行どうでした?」と声をかけてくれた友人同僚には「良いリゾートは良い、良いホテルは良い、休むと有給が減ることがわかった」とナチュラルに小泉進次郎風回答をしていた休みボケからそろそろ回復してきたので、またぼちぼち頑張りたいと思う

塩の歴史を学ぶ

  • むかーし読んだ新卒1年目の教科書に「歴史全体をドーンと学ぼうとするんじゃなくて、塩の歴史とか切り口を区切って学べ」(意訳)的なことが書いてあった記憶があり、それがなんとなく残っている
  • 海外旅行に行くと、その旅行先の国にまつわる本を読もうとする習性がある。とはいえガイドブックや歴史の本というよりも、あくまで娯楽なので優先度的には 小説 > エッセイ > 新書 的な順である。ぴったり都市レベルで一致しなくとも、足を運んでいる国が舞台になっていると、情景であれご飯であれ、何かしら共通する部分が出てくるので日本で普通に読むより興味を持って読める。その国の旅行での印象も強まり、立体感が増す。今回で言えば、かなり昔に村上春樹がヨーロッパ(ギリシャ・イタリア)に住んでいた頃の滞在記の遠い太鼓、マケドニアのアレクサンドロス大王の伝記の漫画など。最近だとその国・都市のwikipediaを一旦ざっくり読むのも良い感じ。網羅的というより一点突破的なインプットだが、その国への興味は上がる
  • 上がった興味に載せて、その国に住むローカルと話せるとベスト。友人がいればそれでいいし、ツアーに参加した際のガイドさんも良いと思う。自分は相方に言わせれば「質問でガン詰めしている」らしいので相手にとって心地よいかは怪しいが、まあツアーでもガイドさんに積極的に話しかけに行く人もあんまいないのでいいんじゃないかと思っている

古巣に呼んでもらった

  • 新卒で入ったコンサルで、元上司が日本の代表に就任したこともあって久しぶりに話していたら、「コンサル後のキャリアについて若手メンバーに話してよ」と声をかけてもらい講演?(という程でもないが20名くらいに話す)する機会があった
  • 20分くらいかなと思ってたら枠が90分あったり、そもそも英語で長時間話すの久しぶりだったこともあって久しぶりにだいぶ疲れたが、ありがたい機会だった。打診は数週間前にもらっていたものの旅行やら引っ越しやらで結局準備は当日スタート。朝はかなり絶望していたが、意外と転職の節目には記事を書いていた(英語でも)ので、かなりショートカットができた。ただ趣味で書いてるものだが、意外と役立つこともあるようだ。
  • 話としては、a) 結構この会社で学ぶことは卒業しても役に立ってる b) 4社渡り歩いて来て、自分がやりたいことはこれ!はすぐわかんないけど、やりたくないことはよくわかる(し意味がある) c) SWAP(海外オフィスに行くプログラム)に行けるなら行くのがいい、といったことを話した。途中疲れてきて突然座りだしてQ&Aなど挟んだりもした。コンサルはやはり長時間労働ではあるし、周りも良い学校に行って頭の回転も早いメンバーに囲まれる特殊な環境なので、自分はこれでいいのか?キャリアは??みたいに考え込みすぎちゃうことがたまにある。考えること自体はいいんだが、それが度が過ぎて精神の方にも支障を来してしまうのは本当に悲しい。肉体よりも精神の方が、回復に圧倒的時間がかかるから。コンサルは評価の尺度がはっきりしているので、10人いれば1-10位がつく。たとえその10位だとしても、その人が人間として価値がないという話ではないので、あんま気にせず日々を過ごしてほしいなと思う。ちなみに”Connecting the dot”とムキにならずとも、まあ勝手に”it will be connected”などとSteve jobsの顔に自分の顔を当てはめて話すという小ボケを挟んだりしたが、びっくりするくらい無反応だった(自分を弁護するわけではないが、Steve jobs知らない人もいそう)。
  • 自分がいた5年前より人が増えていて(20名 —> 30名+)、そして自分を呼んでくれた元上司やバックオフィスのメンバーを除けばコンサルタントは全員知らない人で、流石コンサル..と思った。元軍隊やボディビルダー、元アイドルがいたり、振れ幅にも驚いた。それでも、四方八方で日本語と英語が混じって会話が聞こえてきたり、なんかみんないい人そう(雑)なところは自分がいた頃のメンバーと空気感が似ていて懐かしかった。この2-3年は海外とか英語みたいなものに仕事では触れない環境にずっといたが、またこういうのもいいよねとも思った。
  • ちなみに自分はコンサルではなくスタートアップにいるのでパワポじゃなくてnotionなんだぜhahahaと謎のマウントを取ろうとnotionで書いてたが、冷静に考えるとnotionをスクロールして話すのすげーやりづらいなと気づき、直前でnotionで書いたものをすべてスクショ撮ってパワポに載せるというお粗末なものになった。

引っ越しが大変すぎる

  • 引っ越した。2年ぶり3度目の近所の引っ越しなので生活的変化はそれほど大きくないのだが、引っ越しとやらは何度やっても肉体及び頭への負荷が大きい。手続きも色々あるし、物の処遇を決めることに判断の力を要求される
  • 今回は特に、大物の家具を殆ど処分 OR 売ることになったので、その対応が大変だった。基本はジモティー、メルカリ、粗大ゴミ(区のやつ)の3つの分岐を当てはめていくのだが、数年前の引っ越しと比較すると、使っているツールはこの3つで同様なものの、メルカリで意外と大物(家電や家具)を売れることがわかってすごいなと思った。またどこかにまとめたいと思っているが、ヤマトと連携していて、家電などはそのまま家に置いておいたらよしなに回収してくれる。ジモティーは中々値段がつかないが、逆に0円で出すと引きが強いので、こちらの都合に合わせて回収に来てもらえたりして、かなり活用させてもらった。区の粗大ゴミ回収はありがたいのだが、コンビニで紙の回収券買わなくてはいけないのと、回収のリードタイムが1週間くらいかかるので、事前のプランニングが求められる
  • 毎度引っ越す際やまとめて物を処分する際に思うが、捨てるなり売るという営みは、結構面倒だが大事だなと思う。買った際にはなんらかの価値を感じて買ったものが、意外と値段が落ちずに売れるとか、お金を払わないと回収されないとか、家具は大きいので送料がめちゃくちゃかかって買い手と売り手の価値認識gapが大きいとか、以降の自分の購買にもフィードバックがかかる。ちなみに引っ越し直後は毎度「ミニマリストだ、Zenだ」と意気込むのだが、大体数週間すると全然zenじゃなくなってるのは悲しき人間の性である

1ヶ月の時間の使い方

今月 先月 増減
飲み会 7 11 -4
運動 7 10 -3
  • 半月旅行にいったので総じて飲み会は減った(そりゃそうだ)
  • 旅行中は暴飲暴食を繰り返していたものの、これまで「運動靴を持ち運ぶのが趣味」と揶揄されて日の目を見なかったランニングシューズの実績を解除し、数回走ったのでよかった。ギリシャは暑かったけど、湿度が低かったので朝とかは気持ちよく走れた。まあ自分の意志ではなく、天気のせいなのである。

読んだ本・買った本

今月のベスト

  • 村上春樹が30台後半の3年間をヨーロッパで過ごした際の滞在記。イタリアおよびギリシャでの滞在記。ギリシャに行ってたのでなんとなく空気感を感じながら読むことができた。村上春樹の文章は好みがわかれることが多いが、まだ若い頃で純朴だったのか、この文章はエッセイとしてさらっと読める(しクスっとなるところも多い)
  • 人の滞在記や小説はその影響を受けるからということで避ける人もいそうだが、どうせすべてを見ることはできないので、一定程度文章で吸収したものと、同じものを見てもそうでないものを見ても突合しながら、一定期間の旅の中の濃度をあげるのは結構良いなと思う(イタリア・ギリシャに行かずとも普通に面白い文章だった)

観て/聴いて印象に残ったもの

  • これは印象には残っているのだがあまりおすすめはできない
  • 自分はX-menに代表される超能力系?の単純なアクションの映画がとても好きなので、それを期待して見たのだが、見始めてみると登場人物は皆欠陥だらけだし、超能力の強さのバランスが悪いし、てか内輪もめが多くて全然超能力使って戦わないし、見ていてイライラしてくる。でもNetflixが見事なのか自分が諦めが悪いのか、見始めたら気になって、ヨーロッパへの往復の長い飛行機の時間を使って約30時間弱、全部見てしまった.. (1.75倍速とかで見たが)
  • 私の好みが小さい頃からアップデートされてだけなのか、最近のドラマなり映画はなんか複雑だと感じることは多い。この話も超能力云々というよりも家族がメインテーマになっているし、なんか色々考えさせられるということを狙っているのだろうか。日常生きてても色々考えはするのだから、映画見るときくらいは放っておいてシンプルなもん見せてくれよという気持ちである(じゃあ見るなという話なのだが)

買ってよかったもの

BRINGの短パン

 

  • BRINGは服から服を作るということをコンセプトにしているアパレルで、知ったきっかけはランラジという、いい感じにランニングした気にさせてくれるPodcast。そこでBRINGのTシャツが良いという話を聞いたので、ふるさと納税でまずはTシャツを入手し、それが思ったより良かったので、ちょうどカテゴリとしてほしかった短パンもあるかなと思って見たらちょうど良いのがあったので店行って即買った
  • 30年も生きていると、どんな系が自分に合うかという判断はつきやすくなってくるので、購買にあたっての判断及び金銭的コストは下がってくる気がする。ズボン系は特にTシャツと違ってシルエットやフィット感が合うものが意外と少ないので、試着して見て合うなと思ったら即買うようにしている(今回は2枚買った)
  • 自分は正直機能性と外見で選んでいるので、コンセプトの部分で買ってるわけではないが、もちろん悪い気はしないし、良いブランドだなと思う。自分はそんなにファッションの知見がないのだが、ないからこそ、一つ気に入ったもの(今回で言えばTシャツ)があればそこを起点に(別のカテゴリのものを買うのに)横展開していくことは割とコストが低くていいなと思った。

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