10Xに入社して半年たった。

man standing beside another sitting man using computer

10Xというスタートアップに転職して半年経ったので振り返りとして書く

TL; DR

  • 総論Good
  • 色々な現場にいった。新しい用語を覚えた(TL;DRとか)
  • 次の半年は地上に出たい

やったこと

  • 自分の部署(Corporate Strategy)の立ち上げ
  • 経営の企画
  • 人手が足りてないチームのヘルプ
    • カスタマーサポート
    • QA
    • スーパーで箱詰め

半年働いてみての雑感

色々な現場に行った (😄good)

入社して2週間後にはスーパーのバックヤードで箱詰めをしていた。うどん屋(の経企)で働いたときも、どこぞの研修センターで朝7時から大縄跳びして日中は色々叫ぶ合宿から始まり、その後うどん屋で天ぷら揚げたりレジを打ちまくっていたので、肌にあっていた部分もある

「最初の半年は潜ろう」と思っていた。自分が働いている10Xという会社はネットスーパーの裏側のシステムと表側(アプリなど)をまるっと作っている。システムの細部はともかく、どんなものを提供してどのようにお金を得ているかは、現場に入らずとも割とわかりやすいと思う。ただ、自分のやっているCorporate Strategyという仕事は、直接プロダクトを作ったり営業して売上を上げたりするわけではないので、初めの頃に自社のプロダクトがどのように作られ、売られ、使われているかは解像度を高めておきたかった

現場といっても箱詰めをやることになるとはあまり思っていなかったけど、色々なタイミングも重なって、関東と関西で1週間ずつやる機会に恵まれたのは幸運だった。詳細はこんな感じ。それ以降も、カスタマーサポート機能の立ち上げに1ヶ月ほど関わったり、2ヶ月間QA(ソフトウェアテスト)のスケジュール管理をしていた

「潜ろう」と思っていたのは、自分自身が事業の理解を深めたいというのは勿論あるが、社内営業的な側面もちょっとある。結果的に20代で3回転職したが、どの組織に入ってもある程度様子見的な部分はあるので、自分は変な人間ではないですよ〜とか、役立つところありますよ〜ということを知ってもらうことは大事なことだと思う。サポートという形で入るのは(ちゃんとやれば)割と感謝されやすい気がするので、自分の事業理解が深まるのと相まって一石二鳥だったなと思う

特に、Corporate Strategyという、なんそれというような部署にいるので、自分たちが何をやってるかをきちんと社内で言葉で伝えることに加えて、どうやら役立ちそうだという思ってもらう草の根っぽい活動も大事だなと思う。だから入社後2ヶ月くらいして他チームのメンバーから「Corporate Strategyっていうのは現場に行く仕事なのですね??」と言われたり、スーパーでの箱詰め研修後、パートのおばちゃんに「アンタ、最初はタイミー*も畳めへんしどうなるかと思ったけど意外と仕事できるやん」と言われたのはヨッシャってなった

*タイミー: 肉とか野菜を入れる、ロールになってる薄い袋。箱詰めの時に効率よく肉や野菜を入れられるように、開いて畳んでおく(ロールのままとろうとすると時間かかる)

そこそこ役に立てそう (😄good)

スタートアップで働くのもIT系の会社で働くのも初めてだったので、自分のような性質やスキルセットの人間がワークするのかは、トライアル**を経てある程度の感覚を得たとはいえ、やってみないとわからないなと思っていた

結論、そこそこ価値提供はできているかなと感じる。これは、前述したようなサポートという文脈というよりは、本職の経企に近い仕事において。入社前、代表からは「事業と組織が拡大する中で、上から下までの神経を繋げてほしい」というようなことを言われて、それは今も意識している。幸い優秀でモチベーションも高いメンバーに囲まれているので、尻叩きみたいなことはあまり必要なく、ある意味、放っておいても優秀な人が頑張っている状態が実現されている

ただ、ソフトウェア開発にしろ、事業開発にしろ、事業の最前線で仕事に取り組んでいると、その目の前の仕事が全社の戦略であったりマイルストーンとして置いている数字との繋がりは見えづらくなる。お金の流れなども、見えにくくなる。なので、その繋がりを整理したり、可視化を進めていくことは事業の成長にはじみをつけることに結びつきそうだという所感を得られている

あと、これは今後より取り組んでいくことだが、経営に対してフィードバックをかけていくこと。「経営」という機能がきちんと会社内でワークするために、必要なサイクルが回っていて、打ち手が取られていることを担保すること。うどん屋では日本の製粉技術***もそうだが子会社管理やM&Aを通して「ガバナンスめっちゃ大事」ということを学んだ。事業のスピードを落とさずガバナンスを担保するあり方というのを引き続き模索していきたい (経営にフィードバックというのは偉そうに聞こえるが、あくまで役割として担っているのみ)

** トライアル: 入社前に、会社と個人のフィットをお互いに確認するために、業務委託の形で実際の会社の情報を開示しながら、テーマを持って取り組むプロセス。短めのインターンみたいな感じ。

*** 日本の製粉技術: 例えば「海外だと〇〇段階くらいしか分けられないけれど、日本だったら〇〇段階(約4倍)に分けて製粉できる」らしい

無駄が少なくていい (😄good)

入社を迷っているときに話したVCの人が「スタートアップは無駄が少なくていいよ」と言っていたのが印象に残っている。結構これは真実だと思う。社内稟議のプロセスや、使いにくいツールが大好きという人はあまりいないと思うが、多くの会社ではそれらが横行している

これまで働いていた会社と比べて、スタートアップだと、使いやすいツール(チャット、勤怠、ワークフローなど)はだいたい導入されているか検討されているし、年齢的にも近い人が多いこともあってか、仕事を進める上で非効率なことはかなり少ない。日々のQOLは非効率へのストレスで下がっていく気がするので、そういう意味でも、コトに向かえる環境があり、日々ハッピーに働きやすい環境がある

あと、今年の初めからフルリモートOKになった(代表も大阪へ引っ越した)。自分は割と顔を合わせて仕事をするのが好きなので、そこそこ出社もしている(週1-2回)けれど、リモートで働いていても特段不都合を感じることがほぼない。ツールが整っていることもそうだし、例えば突発的な社内でのコールも記録は必ずメモを残しておくといった文化の積み上げだと思うが、オンラインと対面のハイブリッドでも、対面の人が優位ということもなく平等なのは結構よくできてるなと思う

海外とか英語関わることはあんまない (😐neutral)

タイトル通り、基本的に現在は日本国内小売業界を相手に仕事をしているので、顧客に海外が入ることはあまりない(除外しているわけではないが、優先度の問題)。コンサルのときは仕事全部英語だったし、うどん屋でも、アメリカ担当だったので、6割くらいは英語で仕事していた。今はたまに海外投資家と話すくらいで、英語を使うこともあんまないし、海外が絡むこともあまりない。この辺はわかった上で入ってるので別に期待値のギャップはないが、ちょっと勿体ないかもなと感じることはある。たまに話すと、そんなに落ちてもない感じがするので、まあ機会きたら使えばいいかなとと思う

マーク・ダウンは人の名前じゃなかった (😐neutral)

38番目の社員として入社して半年経って、社員数はだいたい倍になった。前述したように自分はスタートアップで働いたこもないし、IT業界が初めてだったので、知らないことが沢山あった。プロダクト開発のプロセスも知らないし、エンジニアをはじめプロダクト開発に関わるメンバーと働くことも初めてだった。SlackもNotionも使うの初めてだったし、マーク・ダウン?人の名前?みたいな感じだった(Markdownは、文書を記述するための軽量マークアップ言語のひとつである。本来はプレーンテキスト形式で手軽に書いた文書からHTMLを生成するために開発されたものである – wikipedia)

いわゆるインターネット企業で働いていた人やtwitterに広がる世界では一般的かもしれない知識やリテラシーがある。それらが一般的ではない世界からくる人もいるという認識がより浸透していくと、多様な人材がDay1から心地よく働ける環境に近づけるかもしれない、と思う。私の入る前にも、プロフェッショナルファームや非IT企業出身のメンバーはいたので、自分のような人種が1人目ではないが、そういったリテラシーや知識について、結構個々人の属人的なキャッチアップ力に依存していた部分はある気がする

社外に対しても、自分がいる会社が対面しているのは小売業界なので、対面している相手から見た時に自分たちが発している言語がどう映るのか(カタカナ多すぎとか)という視点はもっとあってもいいかなと思うことはある。主観だが、普段話さない人と話していて、話の中に20-30%よくわからない単語が出てきて、かつその人がそこに対する注釈を示さないケースでは、話を聞きたくなくなるとまでは言わずとも、話が頭に入ってこないことがある

自分が観測している限りでは、「これが常識がだから覚えてね」というような圧を感じることは全く無いし、「横文字カッコイイ!!」みたいな変な浮つきもないので、素直に「何がわからないのかがわからない」くらいの感じだと思う。ここは「よくわかんないッス!」みたいなツッコミを入れることも仕事の1つかなと思っている

つまるところそれはやさしさなのだと思う。誰しも自分の小さい子供に話をする際には言葉を選んで説明をすると思うが、同質的な人に囲まれた環境(コンサルとかはその最たる例)では、相手と自分が前提を共有していない可能性に気づきにくい。海外留学とか知らない業界の現場にぶっこまれるとか、マイノリティ経験をすると手っ取り早くそういう経験を得やすいが、同じ業界にずっといると不感症になってくるのかもしれない。前提を疑うことの大切さは、家庭内での相方との「言わなくてもわかるでしょ問題」とも共通する部分があり、自分自身も鍛錬を重ねる日々である

自分が放っている言葉をあまり相手が理解していないかもしれない、通じないかもしれないことを頭の隅に少し置きながら言葉を放っていく日々を重ねることが、よりインクルーシブなオーガナイゼーションにコネクティングザドットしていくのではないだろうか

最後に

(思ってた以上に)ワイワイ感もあり、楽しい。最初にも書いたが、総論Goodである。転職のときは外資PEに行くか今の会社行くかで悩みまくり、相方に「どっちでも良いからはよ決め」と呆れられる始末であったが、そういえば迷ってたことも忘れてた。変わらず口座にあまり現金はないが、人間ゲンキンなものである

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