所感
1 バンクーバーの会社で働き始めた
オファーをもらって2週間後から早速仕事が始まった。Tinderをはじめマッチングアプリを数多く(40以上?)持つMatch Groupというアメリカの上場企業。Tinder以外にも欧米でとても伸びているHingeというアプリや、ムスリム向けのSalams、ゲイ向けのArcher、古参のOKCupid、Match.com等々、とにかく沢山のアプリ(事業)が傘下にある。ちなみに日本のPairsもグループ企業の一つ
自分はその本社(所在地は米国・テキサス)のFinance teamの一員として、Finance Managerというタイトルで仕事をしている。自分がいるのはバンクーバーで、バンクーバー出自のこれまたマッチングアプリのPlenty of Fishというアプリ(事業)の担当。まだキャッチアップしているところだが、自分は事業に近ければ近いほどテンションがあがる人間なので、いい感じ。加えて、元々バンクーバーの会社なので、カナダの労働環境を体験しつつ、米国本社という広がりもあってなんかお得だなと思う(何
日本出る時は「もうコーポレートはやらん!」などと豪語していたものだが、そもそも北米の就活の大変さに触れてやってきたことの延長じゃないと仕事は得られないし、結果的に他のアプリや地域(北米に加えヨーロッパも)の動向の情報も入ってきつつ、事業に飛び込める仕事が得られて本当に良かった。なお会社の事業の99%(?)はマッチングアプリなのだけど、実はその中の新規事業という扱いのライブ配信事業担当になっていて、不確定要素も既存事業より多いので興味深い。
こっちは「レイオフ」というのを本当によく聞くし、日本にいたときの、「他にも仕事見つかるっしょ」という感覚は今のところ全然ない。北米はもとよりヨーロッパの景気や就職の環境も厳しいと聞くので、日本は(相対的に)働き口が沢山ありそうでなんかバブリーだなァ、と思う。日本だと需要が高そうに見えるエンジニアも、こちらでは仕事探しに苦労している人も少なくない。まずは目の前のことに真面目に取り組んで、クビにならないように頑張りたいなと思う
2 日本に帰った
働き始めて2週間してから、2週間休んだ。いきなり休むんかい!って感じなんだけど、前任者が辞めるからということでオファーもらって即(2週間後)働き始めるという約束で、「実は日本帰ろうと思ってたんすよね・・」「あー全然OK!2週間働いてから休んで!」と2つ返事で快諾されたもの。有給すらまだないので初っ端から無給休暇として休んだ。なお交渉してSign up bonusを上乗せしてもらった。ちなみに日本帰るので全部使った。まァこっちは特に、すべては交渉だなと思う
特に帰らなくちゃいけない用事はなかったんだけど、ひとえに「息継ぎ」という名目で帰った。仕事を得るまえでの3ヶ月は本当に大変だったので、やっと暗めの水から這い上がった息継ぎとして、ただうまい飯と酒を楽しむために帰った。帰ったときに、病んではないが気持ちの浮き沈みは結構あったという話を友人としていて「君でも気持ちが沈むことがあるんだねェ、なんか元気出たわ」と言われ、なんでやねんと思いつつ、まァこの3ヶ月もこれはこれでなのかなとも思った
特に用事はなかったが、強いていえば沢山ものを買った。iPhone(日本で買うのが一番安い)、服、靴、眼鏡、調味料 x ∞ 等々..。もはや仕入れだと割り切ってポチリまくった。バンクーバーはだいたいなんでも手に入るが、値段が2-3倍だったりするのでこまいものを色々買った。にんにくチューブすら買ったりした(こっちだと500円くらいする)。あと歯医者と整形外科にも行った。カナダは国民皆保険で、個人負担もないので基本無料なのは素晴らしいんだが、その分めちゃくちゃ待ち時間は長い。この前足捻挫して病院デビューした時は、4時間待ってから「うん、折れてないね」とお医者さんと5秒話して終わった。「なんかあるやろ!」と思って意地で10割負担で整形外科に行った。今後もなんか大きめの病気をしたら日本で治療受けたいという気持ちになりそう
「大げさに日本出てってもう帰ってきたんかい」と、温かい?声援を気のおけない友人から方方でいただきながら、酒と寿司にまみれた日本滞在は無事終わった(どうでもいいけど、気のおけないって言葉、ずっと逆の意味な感じがして20年間違和感が拭えない)。まだカナダに引っ越してせいぜい半年なのだが、意外にも半年ぶりの東京はあんまりホーム感はなかった。あー、自分はバンクーバーに引っ越して今はバンクーバーが家なんだなァと思った。東京には10年いたけど、意外と薄情というか、あっけないもんである。まぁシンプルに家とか家具、自分の物がある場所をホームと感じるのかな。YVR(バンクーバー空港)に着いた時はホッとした。まァ日本では毎日深夜まで肝臓を酷使して飲むハードな日々だったから、というのもありそうだが。次いくときはもっと長めにゆっくり行きたいし沖縄も行きたい
3 日本から友達がバンクーバーに来た
- そうそう、4月は日本の友達が2組遊びに来てくれた。冬のバンクーバーは一生雨なのでほんと来る意味ないよと心から思っているので、少し天気がよくなってきたタイミングで良かった。東京いたときよりも狭い50平米の1LDKに住んでいるのだが、ソファベッドがあるので、こちら側的には狭い家ですがどうぞどうぞという感じで、思った以上にホストする負荷が低かった
- バンクーバーはぶっちゃけそんなに観光するものはなくて、多分1.5日くらいで全部見終わっちゃう。見せれるものがあるとすれば、自然と、あとはそれに紐づくライフスタイルなのかなと思う。別に我が家が超最高なライフスタイルと豪語したいわけではなく、シンプルに日本にいたときとライフスタイルがかなり変わっているので、それを体験?見る?場としてはいいんじゃないかという気がする(知らんけど)
- こっちに来て運動にアウトドアに自炊と、明らかにヘルシーな生活になっているが、それは自分たちの努力みたいなものはあんまなくて、住環境という外部要因が自分たちの生活に与える影響の大きさというのをひしひしと感じる。夏に向けて圧倒的に気候が良くなってきているので、夏は毎週末キャンプ or ハイキングする生活をするというのが今夏のテーマであり、これから来る友人sはきっと巻き込まれることだろうと思う(他人事
1ヶ月の時間の使い方
今月 | 先月 | 増減 | |
---|---|---|---|
飲み会 | 15 | 6 | +9 |
運動 | 13 | 20 | -7 |
- 普通に日本(とバンコク)に旅行いった際毎日飲み会していたので飲み会がだいぶ多かった。やっぱ自分の意思によりも環境要因は大きいなァと思う
- 運動は、4月半分はバンクーバーにいなかったのであんまりと思ったけど、そういえばハイキング等々はじめたので、意外と回数としてはしてたなと思う。運動するぞ、と自分に発破をかけなくとも運動している体になるのはこの街のいいところだ
読んだ本・買った本
今月のベスト: 三体
- ベタだけど今更ながら三体。日本にいたとき読もうとして、途中だ諦めていたが、Netflixで出てきたのをきっかけに読むことができた。科学関連の用語が多くてウッてなってたけど、動画のおかげで情景のイメージがつくようになったので、サクサクと読めるようになった。結構原作とドラマが違うので(この人誰?ってなる)、どっちも見ても面白いのも良い
観て/聴いて印象に残ったもの
Meta CTO
- 友達に勧められて聞き始めたPodcastシリーズ。Lenny’s Podcastといって、元AirBnBのProduct Leadをしていた人がテック企業の重鎮?たちにインタビューするシリーズ。MetaのCTO、NetflixのCTO、INSPIREDの著者.. というように、おぉと思う人たちの1時間+のインタビューが無料で聞けて素晴らしい
- このエピソードでは、マーク・ザッカーバーグが大学時代にFacebookを開発していた頃からずっとエンジニアをやっていて今CTOをやっているAndrew Bosworthへのインタビュー。当初から色々なプロジェクトをやってきて、今も飽きずに取り組んでいるそうで、あんまりこだわりを持ちすぎず”give it a try for 6monhts”、というのはなるほどなと思った。自分もちょうど新しい会社に入ったタイミングで、こだわりとか強み弱み等の分析を通してたどり着いた仕事というより、やっと得られた仕事という感覚なので、「なぜその仕事を??」と聞かれてもあんまり深みのある答えはなく、まぁあんまゴチャゴチャ考えず眼の前のことを頑張ってみようと思った
買ってよかったもの
WWSのスニーカー
https://www.workwearsuit.com/commodity/SOAS0738D/WO4658BU00402/
日本で色々なものを買ったが、これがとにかくいい。WWS(ワークウェアスーツ)は昔長めのコートを買って、機能性と見た目がそこそこいいことに結構感銘を受けていたが、これは本当に買って良かった。めっちゃ履きやすく、カジュアルでもちょいちゃんとした格好でもいける。防水ではないが撥水で、汚れたら洗濯機でも洗えて取り回しがいい。個人的には中敷きの柔らかさがとても快適なのも気に入っており、とにかくずっと履いていたいと思える靴。靴紐がゴムになっていて、あんま何も考えず履けるのも素晴らしい。今度日本帰ったら白も買うと思う