世界一イランビザの取りやすいトラブゾン(トルコ)のイラン大使館にて「パスポートの枚数たんねぇぜあんちゃん!」とあっさり断られ、失意のまま逃げるようにやってきたグルジアの首都トビリシ。夜行バスは12時間、45トルコリラ(2500円弱)。バス事故が起きる前は京都ー東京の夜行バスが1900円だったこともあるし、そんな安くはないかなって印象。
バスはまぁまぁ快適、テレビもついてます。ただAM2時になってもガンガン電話するオバチャンには参った。マナーモードという概念は無いらしい。
けども隣の席だったイブラヒム(35歳、愛称はイボ)が超良い人だった。色々教えてくれたり、チャイご馳走してくれたり。英語vsトルコ語のつたないコミュニケーションによればトルコ人の彼はグルジア人の彼女(ナティア)がいて、遠いから遠慮してたけど満を持して会いに来たのだとか。トビリシに着くとまずトルコレストランでチャイと朝ごはん(スープ)をご馳走してくれ、その後はナティアが働いてるというレストランに連れてってくれビールを2杯もご馳走になってしまった。ちなみにAM8時。滑り出し好調。ヒバ朝ビール。
ちなみに当のイボはというと、どうもナティアと何かトラブルがあったらしく、焦った様子であまりナティアと話せてなかった。というか何故かお母さん(ナティアママ, 以下ママ)が登場してママを仲立ちにして話してた。もっと言うとロシア語の話せるイボの友人Aがイボのトルコ語をロシア語に訳し、Aがママがロシア語で話し、ママとナティアがグルジア語で会話。普段どうやって会話してるのか謎でしかないのだけど、頑張れイボ..!
何が言いたいかって言うと、トルコ人ほんと良い人多い。イボ大好き。
さてトビリシ、意外と暑い。昼は25度くらい。ロシア近いし勝手に寒いイメージ持ってたけど、夏は45度とかになるんだとか。だらけそうな身体にムチ打って市内観光。そこで思ったこと。本題。
自分て案外一人旅向いてないのかもなーと。
だって一人で旅してても、感想をシェアできないし、見たものについて議論できないし、「今の子超可愛くね?」ってのも出来ない。せいぜい1人でニヤニヤするくらい。1番辛いのは何か決める時相談ができないこと。一人旅の醍醐味は自分で色々決められることで、その自由を求めて旅してるのはある。けど日程をあまり決めずに旅してると、ここに行くべきなのか?今日はここに滞在すべきか?移動すべきか?とか、悩む時が必ず来る。最後は直感を信じるし、大体それで良いことが多い。でもその過程では、やっぱ一緒に考える人かいたらいいなぁと思うこともある。宿で一緒になった旅人がアドバイスしてくれることはあるけど、結局最後は自分で決めるしか無い。自分の旅なんだから。当然なんですが。
一人旅の方が出会いがたくさんあるのは確かだけど、ずっと行動をともにするのは稀だし、一人で移動して、一人で計画して、一人で観光することの方がずっと多い。普段は特になんも思わないけど、なんだか今日は、教会とかもうお腹一杯だしなんで1人でグルジアでふらふらしてんだろ自分は?ってふと思ってしまった。
異国情緒豊かな教会ほげーって見つめてるよりたぶん上野公園で友達とBBQしてた方が楽しいし、一人でビール片手に次の日どうしよーって悩んでるより和民で一気飲みしてる方が楽しくね、とか。
結局は「自分はこれができればハッピー!」っていうスタイル?を持ちきれてない弱さなんだろうなとは思う。今回の世界一周は一応、「友達と再会」「大学訪問」そして「違った価値観に触れる」っていうぼやっとしたテーマは自分の中にあった。けど、イランビザがとれなくて予定が狂った時、このどうしよって考える上で何を基に意思決定というか、計画していいかわからなくなってしまった。別にきちっと、自分のテーマは何か?なんて考えなくてもいいんだと思う。気の向くままに、ノープランで旅する人も多い。でも自分はそういう気持ちの余裕を、少なくとも今は持ててない。それにそういう人は、「自分は何をしたいのか、何が欲しいのか、何ができれば満足か」っことを、ぼんやりとでもわかってる人が多い。それがまだ自分の中に落とし込めてないうちは、1年だとか、3ヶ月以上の旅はできない気がする。
最近はまってる歌手のナオト・インティライミなんかその最たる例なんかじゃないと思う。彼は音楽、そしてサッカーという自分を表現できる手段をもって、「ワールドツアーの下見」というテーマを持って世界を旅していた。彼の文章を読んでいると、素直で、シンプルで、自分はこういう時ハッピーなんだ!ってのがひしひしと伝わってくる。ナオヤ・インティライミへの道はまだまだ長いみたい。
正直こういうことを思ったのは初めてじゃない。南米一人旅の時も思ってたし、アフリカでインターンしてる時も思ったし、ラリア留学中も思った。いやほんと贅沢な悩みだとは思うのだけど..
じゃあなんで旅に出るんだろ。何がしたいんだろ。何をしてれば超満足なのかははっきりとは分からないにしても、これやりてー!みたいなのはちょくちょくある。旅してると、自分の習性は何と無くわかってくる。高いところがあれば登るし、チャリがあれば乗るし、なるべくローカルの人と話したい(ノリで絡むより、議論したい)。
新しいことを知りたい好奇心と、本質に迫りたいというか、ほんとのとこどうなん?という気持ちかな?多分。高いところに登るのは全体像を掴みたいから、チャリが好きなのは歩きに比べて早く見知らぬ土地の概観を掴めるから(かつ車やバイクに比べて自分の足で行ってる感)、ローカルの人と話すのは、表面的は「すげー」とか「へー」じゃなくて実際どうなのってことを知りたいから。名前しか知らなかった様な土地、頭の中の白地図でまだ白かった部分に色をつけ、自分が見聞きしたことと相まって立体的になってくプロセスが好き。それを重ねることによって何に行き着くかは分かんないけど、今んとこはそれが純粋に楽しい。
そういうことをするのは多分1人の方が効率良いし、だからまた1人で行くのかもしれないけど。でも自分は「絶対、1人旅が良い!」て感じではないな〜と思った今日この頃。あっ別に後ろ向きではないです。
さてグルジアにてパスポートの増刷も完了したので、今日はトルコのトラブゾンに舞い戻って再度イランビザ申請!とれるのか?!どきどき。
おーわり
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