月報 2月: NY、誕生日、車

Life

NYに行った

旅行でNYに行った。元々NYにはもっと暖かくなってから行こうと思っていたのだが、仲の良い友達夫婦が予定より早くNYを出ることになってしまったので、今のうちに行かねばと、突然決まった旅だった。

うどんカンパニーで働いていた頃は月に2回アメリカに飛んでいたのでNYにも数回来た。学生の頃含めNYにはなんやかんや10回くらい来ている気がするが、コロナも含め5年ぶりくらいだった。そういう意味で超・真新しさはないが、ここ1年で体はバンクーバーに慣れているので、「うぉ・・ビッグ都市・・」という田舎っぺな感じが第一印象だった(そもそもバンクーバーが世のイメージ?より田舎であるというのもある)。

自分は大都市が好きだ。店も沢山あるし、人も沢山いるし、飲み会が沢山できる(気がする)。NYは観光客が多いので、みんな浮足立っている感じも良い。自分たちもMoMAやブロードウェイ(“Chicago”)、Jazzバーと、いわゆる観光っぽいことをした。観光で行ったから、というのもあるが、大都市のこの「やることが色々ありそう」感が好きだ。東京もそう。美術館やイベントや新しい店のオープンを見に行く等、選択肢が沢山ある。実際には、特に住んでいるとそんなに頻繁に美術館もイベントもその他もするわけではないのだが、やろうと思えばできるという、選択肢がある感じが好きなのだと思う。

今の勤務先はNYにもオフィスがあり、幸い上司も「どうぞ」という感じだったので自分は滞在を延長してNYから少し働いた。ここ数ヶ月で色々なプロジェクトに首を突っ込んだこともあり、NYにも一緒に働く人が数人いたから、勝手にホーム感を感じて数日を過ごした。同僚が飲みにも連れて行ってくれた。歩いて5分にGoogle NYがあって、そこで働く友達とランチもした。

そもそも友達夫婦が気前よく1週間も泊めさせてくれたので実現できたことではあるのだが、観光客としてだけではなく、普通に地下鉄で通勤とかも経験したことで、「住めそう」感を感じた。元々、いつかNYで働いて住みて〜〜と淡く思っていた自分にとっては願ったりかなったりな数日だった。但し、物価は聞いていたように相当のものなので、なにか相当に良い機会がないと、貧乏とは言わずとも色々制限がかかる生活になりそうだなと思った。常々バンクーバーの家賃にブーブー言っている我々だが、NYはその2-3倍だった。色々なものを犠牲にしてこらえてまで住もうとは思わないかな、とある意味憧れは少し弱まったようにも感じる。その辺は年をとり現実的になったのかなァとも思う。

ただ、やはり大都市には人は集まるのは魅力だと思った。今回は日数の制限や仕事もあったりで、そんな色々な人に会えたわけではないが、連絡先を掘り起こせば10-20人は友達がいるような気がする。1年以上いるバンクーバーに匹敵するほどでは・・?とすら思う。出入りも多いけれども。そしてビールが旨い。Other Half Brewingという、好きなブリュワリーがあり、それを飲みに行くためだけでもまた行きたいくらい。そんなNY、またタイミングを見つけて行きたいと思った。

Other Half Brewing @Brooklyn

誕生日を迎えた。

33歳になった。もう30を超えて3年目なので特段大台に乗ったということでもないが、やはり誕生日となると、(気持ち的に)正座してテーマを掲げたい気持ちになる。月報を見直すと過去3年は、

  • 30歳: 好きに生きる
  • 31歳: 遠くを見る
  • 32歳: 自然と仲良くなる

だったようだ。全然覚えてない。しかも、覚えてない、ということを去年も書いている。もう勝手に遠くを見て自然と仲良くなって好きに生きて忘れろという話なのだが、まァでも毎年掲げたくなっちゃうものなのである(フフフ)

今年は ドント・ルック・バック (DLB)でいこうと思った。

キャリア、国選び、金の使い方、買って1週間で擦った新車など、振り返れば「こうしていたら・・」ということは沢山ある。過去1年で言うと、やっぱりキャリアが大きいかなと思う。日本で仕事辞めて、ノープランでバンクーバーに引っ越して、就活苦労して、という中で、自分の築いてきた価値が大きくディスカウントされる感覚があった。日本にいれば苦労なく面接に呼ばれたり、給与が上がったり、昇進したり、みたいなものが一旦ゼロになった。ざっくり見れば右肩上がりのグラフ上に乗っていたような気がするここ10年で、急に、この先とくに何も決まったものはありませんという状態になった。プライドがなくなったのかはわからないが、下働きでもなんでもするぜという気になったし、実際学生向けのインターンにも応募した(そして落ちた)。

そうして運良く得た職は、ゼロになった状態からすればmore than 大満足というものだったし、普通に日本で重ねてきたキャリアからしても得たいと思えるような仕事だった。給与もあがった。でも、キャリアや年齢の割に高い場所(?)にいるわけではない。多分日本にいたほうが、下駄を履かせてもらってそういう機会があると思う。でもそれと比較しても仕方ないのでドント・ルック・バック (DLB)と、そういうわけである。

1回ゼロになりリセットされたので、これまでのキャリア志向は気にならなくなった、世間の価値に囚われず自由に生きます、とはなっていないような気がする。日本にいた時の、社内や同年代と比べてどれくらいの位置にいるかとか給与がどうか、という所からは、物理的に離れたので気にならなくなったとは思う。というかあまり情報がないのでわからない。むしろ、過去のキャリアは一旦気にせず(DLB)、でも今ここからキャリア築いていくぜ!行けるとこまで行くぜ!という気持ちになっている。

電気を消し忘れバッテリーがあがり、奇跡的に近くの同じ車に助けてもらうマリアージュ。DLB

Activity

  • 飲酒: 飲み会 8日 (+1日)、アルコール摂取量 -25%
  • 運動: 380 kcal/日 (-80kcal)

2月は四分の一はNYにいて、その際は運動していなかったので運動量が減ったなと思う。バンクーバーではほぼ毎日チャリ通勤をしていて、それをすれば250kcal/dayが足されるのでその影響もあるかなと感じる。

スキーは引き続きしていて、2月は3回行った。Whistler, Sasquatch, Cypress。まだWhistlerの1日券が4日分あるので、あと4回は行かねばならない(ややタスク感)。

アルコール摂取量は強く制限しているわけではないが、記録をすると注意が向くなとは思う。Garminで運動や睡眠のトラッキングをしているのだが、飲酒をすると、特に3-4杯を超えると、如実に睡眠の質が落ちる。そしてそれを回復するのに数日かかる。これらは飲み会の企画・呼ばれたものに参加する障壁にまではならないが、特になにもない日にはやめとくか、みたいな行動には繋がっている気がする。

@Whistler

Reading

バブル兄弟〝五輪を喰った兄〟高橋治之と〝長銀を潰した弟〟高橋治則

電通で駆け上がり、五輪委員会やFIFAのお偉いさんともツーカーで東京五輪2020や日韓W杯の招致をリードした兄と、一時は1兆円の不動産資産を持ちトランプ氏とも土地開発の協議をしていた弟。これを読むまで全然名前も知らなかったが、バブル期の象徴のような高橋兄弟のノンフィクションの話。

自分はバブル文学というか、1960-90年代あたりの高度経済成長〜バブルの時代の話が結構好きだ。他にはロッキード、起業の天才などもとても好き。生まれ変われるならバブルの時代に生まれてみたい。おそらく実際に起こったが自分らからすると現実味がないことや、政治もビジネスも(グレーな部分を色々含め)ごっちゃになって、ダイナミックに動いている感じが好きだ。この本に登場する高橋兄弟について、多分世間では批判的な意見が大半なのだと思うが(逮捕されているし)、でもこういう人種がいないと物事は動かないのでは?とも思ってしまう。清廉潔白だが1ミリも変化を起こさない人は政治にもビジネス界にもいるが、それらの人たちの集積と比較して、こういった目立つ人がどれほど邪悪なのか?というのは気になってしまう。

上記に挙げた本の登場人物はすべて逮捕されている。黒か白かというと白ではないのだろうし、罪を犯したのであれば償うべきだろう。ただし、こうした疑惑は一人がすべてというわけでなく、色々な人が連鎖的に関わる。目立つ人が摘発される裏に、グレーだが逃れた人も無数にいるだろうし、その中には善良っぽいサラリーマンも無数にいるのだろう(イケイケドンドンで金を貸しまくった銀行の平社員はどうなのか)。こうした「目立つ人」を摘発することで国にとってマイナスになったことは何かとか、逃れる・逃れない人の差はどこにあるのか、.. ドラスティックに動く隣国アメリカを遠目に見ながら、色々と考えてしまう。

他にはバリ山行松岡まどか、起業しますを読んだ。バリ山行はその名の通り登山の話だが、こういう本を読めばちょっと登山しようという気になる(単純)。後者の本は東京都知事選挙に立候補していた安野さんの本だが、普通に内容が面白かった以上に、どうしてこの本を書こうと思ったのだろうかというのが気になった。

Buying

新車を買ってしまった。去年20年モノの中古車を買い、特に不満もなかったのだが、色々な状況が重なり、とは言うもののほぼノリで、買ってしまった。

感想としては、自動運転が最高、に尽きる。私は運転が好きではないので、やはり運転は人間がするべきものでなかったとひしひしと感じている。運転好きじゃないくせに車に金を使うんかと周りからは不可思議な目で見られるが、別に私がしたいのはA地点からB地点の移動であって、運転をしたいわけではない。

せっかく金を使ったので、使い倒してやるぞという気持ちでいる。まずは年間1.5万キロを目標に、ロッキー山脈やシアトル、カリフォルニアとかも行きたい。

買って1週間後。ちなみに擦ったのは人間。DLB

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