月報 1月: 初出張、スキー、ポートフォリオ

Life

初出張に行った

今働いている会社の本社はアメリカのテキサスにある。自分の直接の上司もテキサスにいる。そんなこんなで、タイミングも相まって初出張の機会を得た。

テキサス・ダラス。1度うどんカンパニーで働いていた時代に出張で行ったことがあったので、未知の場所ではない。当時、カウボーイが跋扈してるまではいかないまでも、かなりワイルドなイメージがあったが、普通にビルがたくさんある都市じゃん、と思った記憶がある。馬など走っておらず(そりゃそうだ)、代わりに一生車が走っている。うどんをアメリカにあまねく広げるべく、東西海岸ではなく、中の方やってこうぜ!という案件があり、自分にとっても割と思い入れのある場所だった(実際に店舗もオープンした)。

数ヶ月前にロールが変わって、グループ内を横断的に見るような仕事をするようになったので、結構メインで働くひとの半分かそれ以上はテキサスの人だった。なので顔合わせも兼ねひたすらミーティングをしていた。日本は対面を重んじる文化だと思うが、対面だと色々スムーズになるというのは万国共通なのでないかと思う。Zoomで相手の顔が表示されるときのオッという瞬間を共有するオッ友から、手を振り近づきyoyoとするヨッ友が増えた。

日本(東京)↔バンクーバーという軸で、今住んでいる場所を比較して見ることはちょくちょくあるが、久しぶりにそれ以外の都市に少し滞在して、ホーム(今はバンクーバー)の良さを改めて感じた。なんか山とか海とか近くにあるってのはやっぱり恵まれてるんだねェということを、ひたすらに平らな景色の広がるダラスの高速を車に揺られながら思った。テキサスは所得税もないし、大企業も割とあるので給与水準もよく、家も安いのでいわゆる「いい暮らし」がしやすいのだと思う。家賃も税金も高いが、今の自分はバンクーバーの暮らしが好きだなと再確認した。

見渡す限り、車、車、車..

スキーが楽しい

スキーの季節である。今年は車で2時間行ったところにある世界的リゾートの一つであるウィスラーの雪山の10日券を買ったので、それを使うべくせっせと雪山に足を運んでいる。12月から1月で、6回行った。

ウィスラー(に限らないかもしれないが)は、リフト券がめちゃくちゃ高い。当日1日券を買おうとすると300ドル(?!)する。ニセコ高いな〜と思ってけど、かわいいもんである。ただ今年自分らが買ったような回数券を事前に買えば、1日100ドル弱で行くことができる。なのでこっちの人は回数券(ガチの人はシーズン券)を事前に買う。自分たちも去年の5月くらいに買ったと思う。

高いだけあり(?)、ウィスラーはリゾートとしてとてもよくできてるなと思う。まずコースが多い。そしてめちゃ長い。上から一番下まで降りると普通に20-30分とかかかるんじゃないかと思う。リフトも総じて早いので、そんなにリフトで過ごしている時間も長く感じない。混んでるときはリフトの待ち時間は伸びるが、それでもゲレンデが混んでいると感じることは週末でも全然ない気がする。

ウィスラーはかなりデジタル化も進んでいる。事前に買った回数券は、アプリをダウンロードしておくと、携帯を出さなくとも最初に乗るゴンドラでスキャンされ、そしてそれ以降はチェックされることはない。上の方にはゴンドラがないと行けないので、チェックはそれで済む。とても合理的。晴れた日は景色が素晴らしく、景色を楽しめるためのいい感じのテラスやレストランも整備されている。値段は決して安くはないが、こっちの物価を鑑みるとそんなにリゾートプレミアムも載っていない気がする。スタッフも英語圏(イギリス、オーストラリア、アメリカ等)の雪山好きがこぞって集まっているような感じで、皆若くて愛想がいい。雪が降った翌日のような最高のコンディションにはまだそんなに立ち会えてないが、今年の冬は晴れている日も多く、とても気持ち良い。

スキーそのものについて、ここ5年か10年?で、今が一番純粋に楽しめている気がする。

日本にいた頃はなんだかんだで毎年4-5回は行っていた。小さい頃からスキーに連れて行ってもらったので、結構滑れる方である。それもあってか、だいたい友人とかグループで行った際に、一番ではないが、滑れる方の分類に入ることが多かった。そのくせ大して教えるキャパもない(「まぁ、こうエッジを、シュッとやるんよ」的なことしか言えない)のだが、勝手にうまく滑ろうと意識して滑っていたことが多かったように思う。スキーに友達と行くのは旅行として、(そしてそれに付随する飲み会として)楽しかったが、子どもの頃のようにスキーそのものをめっちゃ楽しむみたいなのはもうないんかもなとも思ってた。

こちらでは基本相方と2人で滑ってて、相方も結構滑れるのであんまなんも考えず滑っている。あまり初心者っぽい人はおらず、かつゲレンデが長く広い。ミーシャも別にかかってない。ひたすら位置エネルギーを活用する所業であり、ゾーンというかスキーそのものに集中できている感がある。

夏はキャンプ、冬のスキーと、市民の間でやることが固定化しやすいバンクーバーにおいて、朝の駐車場争いは壮絶なので(朝8時には埋まる)スキーに行く日は朝5時台起きなので、ヒーヒー言いながら朝真っ暗の中運転しているが、5,6回行ってもまだ滑ってないエリアもあって全然飽きない。車で2時間のウィスラーまで行かずとも市内から30分で行ける山も複数あるので、2,3月は業務後にひと滑りというのもやっていきたい。

ある日の晴れのウィスラー(Ricoh GR III)

ポートフォリオを考える

最近はポートフォリオというものをよく考えている。

きっかけは、この前出張に行ったときの上司との面談。「自分は基本1個のことに集中して周りが見えなくなるタイプ。物もよく無くす。最近は複数のプロジェクトに関わってるので、分散してちょっとパフォーマンスが出づらい気がしているんよね〜」というような話をしたところ、「いやそんなことないやろ、色々器用にうまく回しとるやんけ」(意訳)といったことを言われた。

去年の今頃に突然無職から3社+αのフリーランスをやってみたところ、フリーランスには向いてないなという気付きがあった。結局やるなら100%か0%かというか、自分の責任範囲以外のところにも口出ししたくなっちゃうので、フリーランスという形態は自分には向いてないなと思った。

けど、今の仕事もこれまでも、1社の会社員づとめでも、文脈も関わる人も違う案件に複数関わっていたことは結構あった。2-3ヶ月ごとにやることがガラッと変わって、1年で見ると多様だったなという1年もあった。

それぞれやってたこと分類すればポートフォリオという形にまとめられそうな気もする。そう考えると、1個のことしか無理というのは単純に時間軸の問題なのかもしれない。1分で2-3個のことを同時に考えて答えを出すことは難しいし、30分でこの3つのこと考えるというのも自分には難しそうだ。どのくらいの時間は1つのことしか無理なのかというのを、今後考えていくと良さそうだと思った。

そもそも少し引いて考えると、仕事で一つのことを一生考えていると感じているときも、会社に行くために通勤していたし、腹減ったらメシ食うので食事を忘れてたことは殆どない気がするし、相方とは他愛ないやりをしていたし、飲み会(複数形)もコンスタントにこなしていた。生活をするというのは、結構複数のことを日々の中で並行してやるもんなんだなァと思う。

ということで、最近は本業も忙しくさせてもらっているが、1月だけでも色々なトライをしてみた1ヶ月だった。副業とかお金を稼ぐ手段というよりは、あんまり話したことない人と話してみる、友達と以前からゆるっと話してたことに少し踏み込んでみるとかそういうことだ。種まきのような感覚で、この1年やその先に何か影響が及ぶもしれないし、特になにもならないかもしれない。ただ自分としては(時間の投下という意味で)それぞれ大きなコストを払っているわけではないので、ポートフォリオ(んな大層なもんでもないが)と思って眺めていこうと思う今日この頃である。

そうそう、ポートフォリオと言えば、自分の金銭的な資産は結構大きな動きがあったので、これについてもまたそのうち書きたいなと思う。

全然関係ないけど、最近道端でいい感じの絵を拾った。

Activity

カッコ内は前月比

  • 飲酒: 飲み会 7日 (-1日)、アルコール摂取量 -20%
  • 運動: 460 kcal/日 (+ 28kcal)

去年の12月くらいから飲酒カレンダーというアプリで、日々の飲酒量を記録するようになった。いちいち正確に数えているわけでないので概算ではあるが、カナダは飲み屋でも個別会計が基本(というかちゃんと各人が飲んだ物食べた物を記録しといてくれる、びっくり)。なので外に飲みに行った日は、意外と正確に飲んだ量がわかる。別に厳しくXX杯以下とか決めてないが、記録することで休肝日をとるかとか、無理しない形でリズム形成になっている気がする。

最近GPT君に教えてもらって衝撃だったのだが、自分が好きで一生飲んでいるHazy IPAという種類のビールは普通のビールよりもカロリー量が多い。単位あたり1.5倍以上多いらしい。しかも基本350mlの缶でなく500mlなので、感覚的な1杯あたりだと2倍以上だ。なんてこったい。やたらと運動するのにあんま体重とかに変動を感じないのはそのせいか..とひとりごちたのであった。雨ニモマケズ頑張って冬もチャリ通勤しているのだが、往復のカロリー消費がだいたい250kcal。Hazy IPA1缶とだいたい一緒である。

まァだからといって飲むのをやめることはない。Hazy IPAを飲むために私は今日もヒーヒーと橋を渡って通勤しているのである。ファクト認識は大事である。

高校の友達がバンクーバーに来てくれた。ちゃんとワインも飲んでます(何)

Listening / Watching

Rebuildという、エンジニアに人気のPodcastをたまに聞いている。とても聞き取りやすいし内容も面白いのだが長いので、だいたいられない夜にベッドでたまに聞いている。

毎回テクノロジー業界のゲストがいて、色々な話をしているのだが、この回はCraig Modさんという、日本にもう20年以上住んでいて日本語もペラペラのアメリカ人の方だった。以下ChatGPTにまとめてもらった紹介文。

アメリカ出身の作家・写真家で、23年間日本に在住しています。 早稲田大学への留学をきっかけに来日し、その後、日本各地を1万キロ以上徒歩で旅するなど、日本の文化や風景を深く探求しています。 また、ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」で盛岡市を、2024年版では山口市を推薦し、これらの都市の魅力を海外に紹介しました。 (参考)

自分が話を聞いて印象に残ったのは2点。

  1. パラレル?キャリア。もともとはシリコンバレーのスタートアップでデザイナーをしていて、いわゆるテック業界の人で名も知れられている人(多分)。そこからちょっと嫌になって日本に来て、定住し、今は基本作家・写真家として生きているそう。私が観測している範囲では、「元〇〇」とか「△△出身」というのを押し出してる感じはないが、(このPodcastのように)今もテクノロジー業界の接点はあるし、アドバイザーなどもしている(Smartnewsとか)。自分のサイトも自分でコーディングしているという話をしていた。上記で書いたポートフォリオの話も関わる気がするが、自分はどうもこういう、離れたように見える複数のものに取り組んでいる人に惹かれるんだなと思う。
  2. 良い文章や作品を生み出したいという気持ち。Podcastの中で、少し有名になったきっかけがPanasnic GF1というミラーレス一眼カメラのレビューという話があった。美しい文章が書きたくて..というコメントや、今自費出版している本の話から、オーディエンスが沢山つくかはさておき、自分が美しい・良いと思う文章やモノ(写真なども含む)を出していくという心意気、そしてそれに一定のオーディエンスがついている状態(彼の場合は会員制のニュースレター)は良いなァと改めて思った。「いいね!とか気にしないでどんどん書こうぜ!」というよりも、より多くの人に届けたい気持ちを持ちつつも、地盤が一定ありそこに届けていくの良いね、という感じ。

Reading

1月に読んだ・読んでいる本は下記。

  • 普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる~佐久間宣行のオールナイトニッポン: Youtubeを回遊していた際に見つけてハマったNoborockTVからコンバージョンして買った。最近この人のPodcastも聞いているが、「人生楽しそうやなこの人w」と思えてなんかいい。
  • 貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する : 10年以上前に出ている本なので、ここに書いている税制は多いに変わってるのも多いんだが、ずっと会社員ばっかしてきた自分にとっては、法人というものはどんな感じのヤツで、どういう使い方があるかという考え方についてはなるほど〜と思うことが多かった(特に独立の予定があるわけではない)。
  • 人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20: ちょっと流行っている?本。まだ読みかけなのだが、最初の方に書いてある、人生は時間という資本どう投下していくかのプロジェクトで、それは時間資本 → 人的資本 → 社会資本 → 金融資本という順なんですよという話はなるほどと思った。給与あげたい!(=金融資本)というのもスキルをあげる(=人的資本)からは一足飛びにはいかなくて、人的資本をもとに社会資本(信用とかネットワークとか)が積み上がってはじめてあがるんだぜって話とか納得感があった(伝わるのか..?)。あとは立地って結構関係しますよ、とかそれこそポートフォリオの考え方とか。人によってなるほどと思うポイントは違いそうなので、読んだ人がいれば話してみたい。

Writing

1月はこの月報以外に3本の記事を書きました。

2024年、買わなくて良かったモノたち

2024年、カナダで買って良かったモノ10選

「いつか海外に住もうという人はAMEX作っておくといいぞ」という話

記事サムネイルは最近課金しているClaudeという生成AIに作ってもらいましたが、svgというファイル形式で出力されて扱いづらくて困ってます。

Buying

結構大物をやっちまったので、また今度書きます。

今年も1月1日から海でバンクーバー中の老若男女が寒中水泳をキメるPokar Bear Swimに参加しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です