【就活にもオススメ】経済小説がアツい件。みんな、本読もうぜ!

 ちょっと前に半沢直樹が流行ってましたね。

自分もご多分にもれず、毎度上戸彩と結婚してぇ..とひとりごちながら全話見たわけですが、半沢直樹のもとになってる池井戸さんの以下の小説ってのはジャンルとしては経済小説に分類されるのでないかと思います。経済小説ってのは、「企業、業界、人物(経営者、中間管理職、サラリーマン)、経済現象、経済事件などを扱う小説の総称」(wikipediaより。何とも味気ない説明)です。もしドラなんかもその一部でしょう。

これが何とも面白いのです。

この種の本を読み始めったきっかけは、就活でした。その頃生産性至上主義者の道を順調に歩んでいた自分としては、本を読むからには何か残らないと嫌だという思いをずっと持っていました。それゆえ、小説というジャンルは避けてました。好きではあったんですが。なるほどたしかに長期的に見ると人生に大きなインパクトを与えるのは小説における主人公の行動だったりちょっとした思いだったりするのかもしれないけれど、短期的には特に何も残らないし、そんな人生に影響及ぼす本なんてめったに出会いはしやせん。しかも読み始めたら終わるまで他のことが出来なくなってしまうこと多いし。ほんと生産性が低いと、そんな風に思ってました(なんて乾いた人間)。ですが、就活をすることになって「ギョーカイケンキュウ」たるものが降ってきて、それっぽい本をパラパラめくりながら3ページに1回くらいレム睡眠に入りかけそうな時に、外資就活ドットコムが「小説もおすすめ」なんて言うではないですか。これは!と思って光の早さでおすすめされてた本を買って読みました。結果的には、銀行やコンサル・商社てなんやねんってことが、それっぽい解説本にはじめからダイブするよりもすっと入ってきました。勿論それぞれの作者によってある程度バイアスはあるし、業務の説明がフォーカスではないので網羅的に理解できるわけではないと思います。けれど、「まじ銀行ってなんなの?おいしいの?」くらいの状態の時に一歩を踏み出すには良い手段なんじゃないかと思います。ありがたい解説本は、その後に読むのでも良いのでないかと。自分も本当に前述の銀行って(ryの時にトップ・レフトという本を読み、シンジケーション・ローンという言葉に魅せられ、「シ・ローンがやりたいんです僕は!!」と熱狂的に訴えてたらオファーを頂けてしまった経験があります。勿論「なんでシ・ローンなの?」と言う質問に対して「えぇ、良い質問ですね」というなんとも情けない返答しか出来なかったのでそれが直接の要因でない(かもしれない)ですが。まぁとにかく!黒木さんの小説なんかはエキサイティングかつ勉強になって、就活を抜きにしても本当におすすめです。一応、自分がそれぞれの業界への理解を深める上で役だったなぁと思う本を以下にメモっときます。

 

#銀行

言わずとしてた半沢直樹の原作本。

銀行、というかヒューマンドラマとして面白い

#投資銀行

元銀行員、黒木さんの本はリアリティがありかつ尋常なく面白い。分厚く、上下を含めると1000ページを超える本もさくさく読めてしまう

#コンサル

恋愛的な面もちらっと入ってくるライトな感じがすごく読みやすい

こちらは随所に太字が入ってたりしてビジネス本色が強いけど、分かりやすい

#ファンド

大好きな本の一つ!鷲津がイケメソすぎて。ファンドへの理解としては超初歩中の初歩であるのかもしれないですが。ドラマもおすすめ。

#商社

これもずいずい読んでしまった。商社っていうのは人によってやってることが色々すぎて一般化が難しいので、どれだけ参考になるかはわかりませんが。笑

  

最近、『ハゲタカ』で有名な真山さんのベイジンという本を読みました。これも中国における原発建設を舞台にした話で、ハラハラする展開に興奮しつつ、中国ビジネスってこんな感じかぁ..とうんうん唸っていました。これらの作者の方々は、ご自身が働かれた経験があったり、そうでなくとも多くの取材を行っており、小説だからといって完全なフィクションではありません。

最近は世界のどこにいても、kindleで2秒くらいで本が買えて読めるようになったので、しばらくはこれで移動時間に飽きることはなさそうです。あ、あと副次的に小説全体に興味を取り戻したので、ひだまりの彼女読んで「くぅぅぅぅーー!!」とかもやってます。

 

本って、作者の方が何ヶ月も、ヘタしたら何年もの歳月とエネルギーをかけたものを数百円〜千数百円ほどで手にとれてなんて素晴らしいんだろうと常々思っています。何かについて知りたいと思った時、ネットの情報っていうのはup to dateである反面、やはり信ぴょう性や量的にも質的にも本には全然及ばないところがあって、本当一生付き合ってくださいお願いしますという感じ。この旅でもkindle駆使して週2−3冊くたいは読んでる気がします。電子書籍は紙媒体より少し安いし、今だとkindleGWセールってので面白そうな本が半額くらいになってたりします。本当は紙の方が好きなんですけどね。まぁ特に旅をしてたら、利便性には敵いません。iOSだったらi文庫HDや蔵書管理のできるブクログ(バーコードから読み取りも可、超便利)というアプリを僕は使ってます。

 

読む本をどう選んでいくか、というのが最近の悩みです。勿論どの本を読んでも勉強にはなるんだけども、ある程度1冊読もうと思うと時間もかかるので機会費用を考えて、その時その時に最適な本を選べたらなと。amazonレビューなんかは大して役に立たないので、まずはその分野に通じている人のおすすめを探すこと、次に(理想的には)その分野の本を5冊くらい買って情報を立体化させること。あるトピックに対して賛成・中立・反対の意見をひと通り見れたらいいんだろうなぁとは思います。佐藤優氏は、「大型書店にて専門員に来訪目的を伝え、同じテーマで3冊買うこと。主張がわかれても2冊の意見が一致したらその説が正しい。自分に専門知識がなくても専門知識を得ることができる。」と言ってます。まぁ結構これは大変なので、HONZの様なキュレーションサイトをうまく使っていきたいなぁと思う今日この頃。選び方で、こういうのがいいで!やってるで!みたいなのあったら教えて下さい。

 

 

と、いうことで。みんな、本読もうぜ!

経験上、本で繋がる人とは長く、良いつながりが生まれる気がします。

友達がこの前1泊2日?で100冊だかなんだかを読破するっていう読書合宿たるものをしていたのだけれど、そういうのすごくいいと思う。硬い感じじゃなくても、1人何か最近良かった本を持ち寄って飲む「本飲み」とかも面白そう。飲みもガチ、みたいな。誰かやりません?

 

今日はこの辺で!

イスタンブールに入ってから何か、文章がさくさく書けてる気がする。ビバ・オスマン帝国。

 

 

おーわり