DCに2週間行ってきたよ!まとめ2 weeks in Washington D.C.

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この前まで2週間行ってた京大のワシントンDCでの2週間のプログラムのまとめです。プログラムに興味有る方は特に、参考にどうぞ。結論から言うと超絶胸アツプログラムなので本当に応募してみることをおすすめします。楽しくて、充実して、苦しかった2週間でした。

<参考記事>
世界銀行に行ってきた。(1)
世界銀行に行ってきた。(2)

 

#はじめに

概要

京大がスポンサーを受け提供しているプログラムで、今回で3度目になります。正式名称はKyoto-DC Leadership Program。京大から毎年10人がワシントンDCに2週間滞在し、様々な国際機関や組織を訪問。大体は京大の卒業生の方、またはorganizeしてくれている方々のつながりで行かせてもらいました。

 

#訪問機関

今回訪問した機関、また話を聞いた方々

・世界銀行

京大OBの方、日本人職員の方や副総裁の方に世銀での仕事やキャリアについてのお話を伺った

・Montgomery County Innovation Center

州立?のインキュベーションセンター。小さなベンチャー企業が沢山集まったオフィスの群。京都だったら京都リサーチパークの様な感じ。元NIH(米国国立衛生研究所)研究員の方で、現在は独立してガンやマラリアのワクチンの開発を行っているA先生にお話を伺った

S&R foundation/Sucampo Pharmaceuticals

このプログラムのスポンサーであるU先生/K先生ご夫妻の立ち上げられた製薬会社と財団。最近の米国でのトレンドである公共セクターと民間セクターの間に位置するソーシャルセクターに関する話、また一度は川に身を投げようがというところまで追い込まれてから、現在は3000億円を売り上げるまでになった製薬会社生い立ちや苦労話を伺った。

・NHKワシントン支局 / 朝日新聞

NHKの支局長、朝日新聞のアメリカ総支局長それぞれに、メディアの果たすべき役割や仕事の醍醐味を伺った。

IIGR

International Institute of Global Resilienceというワシントンに拠点を置くNPO。京大出身で、一貫して危機管理という分野を研究され、米国でNPOを立ち上げるとこまでいったエネルギッシュなF先生に、危機管理におけるリーダーシップのあり方や米国におけるNPOの立ち位置に関するお話を伺った。

・NASA

言わずと知れたNASA。研究員の方に施設内を案内して頂き、人類の夢が詰まっている宇宙に関する最先端の研究に触れました

・米国国務省

米国の外務省的なところ。日本担当の外交官の方、またNPT(核不拡散条約)に携わってる方々に米国での政治おけるキャリア開発や日米関係の話をお伺いした。オフレコでだったもののおそらく話せることも限られてるので一般的な話も多かったけれど、良い経験でした。

Heritage Foundation

米国の有名なシンクタンクの一つ。そこの歴代初の外国人上院研究員として働いておられるYさん(日本人)にお話を伺った。シンクタンクの役割、またこれまでの波瀾万丈の人生についての話を伺った。

 

 

#学んだこと

まとめると、学んだことは以下3点です。専門性の重要性、得意なことから始めるという視点、そしてリーダーシップのあり方。

 

専門性の重要性

これはプログラム期間中何度も感じたことです。

自分は多くの分野に興味・関心を持ち手を出しがちで、一つのことに取り組むのが苦手だというのは前から自覚していた。けれど、これからはどのセクターにおいても分野横断型的な視点を持ってそれらを柔軟に組み合わせていくことが求められているのではないか。そのためそうやって色々な分野に手を出す過程で、その分野の専門家(や、深く取り組んでいる人)と知り合うことができ、結果的にそうした専門家が分野を横断して結びつけ、問題を解決していけるようなプラットフォームを作っていけるのではないかということをぼんやりと考えていた。だが今回の様に様々な分野の専門家とお会いしてお話を聞かせて頂く中で、「で、君は何の人なの。何ができるの」ということが言えないと相手にされないだろうなと思った(感じただけで、実際にはどの方も丁寧親切に対応してくださいました)。まぁ、当然だとは思う。「〇〇で有名なXXさんの知り合い」ということ自体には大した価値は無くて、結局はその人に知られているか、どの程度信頼されているかがないと。そういう意味で、専門性。一生これでやってくんだ!ということでなくとも、少なくとも自分はこういう方法で問題を解決することができます、という世の中の事象を切り取る分析道具というか何というか(抽象的でスミマセン)。そういうものが30歳くらいには少なくともひとつはないと。

今回のプログラムでは、毎日様々な機関を訪れる度に自己紹介するのだけれど、なんだかイマイチ短時間で自分をしっくり表現することができない。「学生時代は色々やってて〜」と30分間詳細を説明する時間を与えられるわけではないし、「色々やってました」の一言じゃ相手からしたら「はぁ」となってしまって何の印象も残らない。勿論はじめに話すのは自分の大学の専門。自分も農学部生として卒論で研究したこと等も一応言うのだけれど、特に思い入れが強いわけではなく、農業という学問に対して強くコミットしていたわけではないので突っ込まれるとあまり多くを話せるわけではない。ビジネスや経営の方に興味が移り留学中等はそちらの勉強に打ち込んだものの、それも半年や1年という期限付きのものだったので何となく、どれも中途半端な感じが否めない。学部4年間で「専門性」と呼べる様なものが身につくと考えるのもおこがましいのかもしれないけれど、少なくとも、自分は4年間自分はこのフィールドにおいてこういう考え方で、この問題に取り組んできました。そんなことがストーリーとして語れたらなぁと。特に一緒に行ったメンバーの多くがそういうものをきちっと語れる人ばかりで、自分で学部を選んだ以上もっと正面から取り組むべきだったなぁ.. と思ったりした。

 

得意なことから始める

このプログラムのスポンサーであるK先生が何度も、「努力をしてみる前に、まずは努力をせずにできることは何か?を考えてみてもいいのでは」ということを仰っていた。やりたいこと、やるべきこと、といった軸よりも、自分が人に比べて特に努力しなくてもできること。それを考えて分野やフィールドを特定し、それから努力してもいいのではないか、と。「やりたいこと、興味の湧くことというのは沢山あるんだよ。いかにそれに惑わされずに自分の得意な分野に注力するかが大事」とがんワクチンの研究を行ってられるA先生も仰っていて、今まで「自分のやりたいこと、やるべきことは」という軸で考えることが多かった自分としては結構新鮮だった。夢を大きく持つのは良いのだけれど、一度に全てやるのは不可能でそこには優先順位や取捨選択が必要になってくる。そういう意味でまずは自分の周り、得意なことから始めてく。何かを思いついた時、往々にして意気込みすぎてやることが無限に有る気がしてあわあわして、結局進まないということはよくある。そうでなくて、行動は冷静に進めてく。同じくスポンサーである、新薬を開発し大成功した発明家のU先生も「発明家というのは案外夢を見ない職業」と、大きく考えるものの現実に則した行動をしていく重要性を強調されていたのも印象的だった。

こうして文章にしてみると、抽象的でありふれた様に聞こえてしまうような気がするけれど、意気込むことが必ずしもプラスになるわけでないということは特に心に残った。

 

リーダーシップのあり方

この2週間で様々な機関を訪問したのは勿論大きかったのだけれど、同時に様々なバックグラウンドを持つ10人で2週間共同生活をするというのは貴重な経験でした。10人の中でリーダー(まとめ役)がいて、自分は今回そういう役職は持たなかった。今までそういう役につくことが多かった自分としては新鮮で、気楽にのびのびとやらせてもらいました。感じたことは大きく2つ。

一つ目は、「Functionとしての」リーダーという考え方。つまり会計には会計、書記には書記といった機能があるように、リーダーというのも意見を集約させたり代表して連絡をとる機能があるだけであるということ。良くも悪くも別にエライわけではない。だからリーダーに完璧性を求めるべきでないし、依存しちゃいけない。勿論リーダーとしての機能に関することは求めるべきだけれど。だから一人ひとりが主体性を持って全体の状況をおさえた上で自分の機能を果たさなくちゃいけない。

そういう意味で、色々なカタチのリーダーシップがあるのだなと感じたのが2点目。先頭に立って引っ張っていくことだけがリーダーシップなのでなくて、例えば皆が見落としている・忘れている細かいところに気づいて指摘・修正していくこともリーダーシップ。議論がずれそうになった時に、意見を切り捨てることなく耳を傾け方向を修正していくのもリーダーシップ。それらを1人のリーダーに全て求めるんじゃなくて、何人で分担したらいい。そういう沢山のリーダーシップが集まってできているチームは強いだろうなと思う。自分は今回、「Functionとしての」リーダーをやらなかったことで、比較的自由・柔軟に動ける様な部分があって、だからこそ見えたこと・考えられたこともあったなぁと思う(ちゃんと貢献できてたのかは大いに疑問だけれど..)。よく社長になる!とかまとめ役が向いてるかなと思ってたけれど、あまりこだわらなくても良いのかもな、と思った2週間だった。

最近日本では「リーダーが必要」と声高に叫ばれてる。ただなんかその裏には、絶対的な強い(完璧な)1人のリーダーを待ちわびてる様な印象を受ける。勿論ビジョン・方向性を明確に打ち出して人をリードする人は必要なのだけれど、それをカバーする先に述べた様なリーダーシップを持つ人、そして主体的に働きかけ助ける市民も同時に必要だろう。トップが機能しない時でもそれを代替できるシステムを整えることも大切。市民一人ひとりが主体性を持って、例えば東京都知事において「政治のことはよくわからなくて」と話してた家入さんがトップに立って機能する様な国・組織が早くできないかなぁと思ったり。

 

#最後に

プログラムの初日に「自分のVision, Mission, Goal」を見つけてくださいね、とスポンサーのK先生に言われ、2週間色々なものを見聞きする中で自分に問いかけ、うんうん唸っていた。そういう意味で苦しい2週間でした。自分が明らかに貴重な経験をしているのだろうなと嬉しくなる一方で、それをきちんと消化して自分の中に落とし込み、そして行動につなげられるのかどうか。あの2週間があっからこそ今〇〇をしてる、といえるのだろうか。

結論から言うと、まだ自分のVisionというのはビシッ!と言える様にまとまってない。けれど、様々なセクター・世代・国をごっちゃにして、それらの垣根を越えて知識やお金・人の行き来がスムーズになるような仕組みというかシステムが作れたらいいなとぼんやり思う。それもなるべく自分が介在しない方法で。大学の間で自分がしてきたことは、飲み会の企画も含め、結局そういう場・空間のデザインだったのかなぁと思う。

それを実現するため、様々なセクター・世代・国の人と話すというのは勿論だし、更にそこできちんと対話ができるために必要な専門性という色を身につけること。そういう意味で今回「世界銀行」というキーワードに出会えたのは大きかったかな。6月からはひとまず社会人。腰を据えて、しっかり働いていこうと思います。

 

素晴らしい機会を与えてくれた京大、K先生・U先生を始め多くの協力者の方々、そして素晴らしいチームメンバーには頭が上がりません。感謝、感謝です。

 

 

長くなりましたが、おーわり。

 

 

 

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