世界銀行に行ってきた。(1)The World Bank Visit (1)

2


世界銀行に行ってきました。なんとなく、分かっていた様で分かっていなかった世界銀行。


#概要
5つの機関から構成され、今は貧困撲滅を掲げて活動していますが、主要構成機関であるIBRD(International Bank of Reconstruction and Development)のRに代表されるように、もともとは貧困撲滅というより戦後のヨーロッパの復興を目指した機関でした。Developmentはインドやブラジルの強い意向で入れられることになったのだとか。日本も過去には新幹線の建設等の際に融資をしてもらっています。(参照:日本が世界銀行から貸出を受けた31のプロジェクト)

#自分の中でのキーワード
– 就職先としての世銀
– 世界銀行に代表される支援機関は本当に貧困国の実態に迫れているのか、または迫ろうとしているのか[こちらは(2で)]
# 話を伺った方(外国人編)
1人目: A氏
東南アジア等でCountry Directorを務めていた方

元々ニュージーランド(NZ)出身で、家庭が貧乏だったために大学に行くことが出来ず、NGOで活動、行政側でも働き、その後才能が認められて大学の学部を経ずに修士課程に進学、奨学金をもらってワシントンに留学、その後世界銀行に入行。
東欧や東南アジアでの復興に関するご自身の経験、特にミャンマーでの経験をドラマチックに話してくださいました。軍事政権下のミャンマーにて秘密裏にアウンサンスーチーさんに接触し、ミャンマーに融資を整えることが出来るよう交渉を重ねたそう。Aさんの話で印象的だったのは、最貧国でない、発展途上の国(Middle-income country)で働くことの醍醐味を語っていた点。世銀と言うとどうしてもアフリカ等の最貧国の支援を行っているイメージが強かったので自分には少し驚きだった。彼女自身東欧や中央アジア等、発展中の国がこれから更に発展するための戦略を練ったりそのための資金を供給していたこともあり、そのダイナミックな動きの中で働く面白さを語っていた。また、彼女のケースは特殊なのかもしれないが、ある種外交官の様な役割を担い国の変化の裏に立ち会えるという点に興味を惹かれた。


2人目: Z氏
持続可能な開発に関するネットワークに携わる部署のトップの方。
アルジェリア出身のパワフルな方だった。現在は副総裁?で、超絶忙しい方らしいけれども日本画好きということもありご好意で時間を作ってくださった。彼女の話は”What’s the World Bank?”ということで世界銀行の一般的な役割、それから最近の動向についての話をしてらっしゃった。彼女とのディスカッションを通して感じたのは


1, 圧倒的な発言力
2, 世界銀行のユニークな立ち位置
3, FUKUSHIMAへの視点


1, 発言力ということに関して言うと、冒頭にも書いたように彼女は本当にパワフルで、1時間半ほど、息つく間もなく話をしていた。質問への回答などの際、時折少し論点がそれていくこともあったが、それでも基本的なポイントをカバーした上であれほど淀みなく話ができるのはすごいなと、素直に思った。日本では未完成であれば言うべきでないというようなプレッシャーがあって、それは生産的な議論をする上で結構大事なことだと思う。けれど、世界銀行のように世界の文化や人がごっちゃになっている場所では多少未完なり、完璧な発言でなくても(そして発音が悪くとも)言っていかないと、聞き入れてもらえないし存在感も出せないんだろうなぁとぼんやり思った。彼女の様な人が5人も10人もいるような場で発言しなくてはいけない様な状況を想像すると、鳥肌が立つ。世界の中で発言していくことの大変さに触れ、身が引き締まる想いがした。


2, 彼女は世界銀行を”Public institution, managed like a private company”と言っていた。貧困撲滅や復興というパブリックな役割を果たす一方で、株主(加盟国)に対して還元しなくてはいけないということでリターンのある投資をしなくてはいけない側面があり、そこが面白いなと感じた。

3, 日本においては福島での原発事故を振り返ると、政府の対応への問題点を指摘されることが多い気がする。彼女は現在発展途上国における災害危機管理に関するプロジェクトに携わっており、その一環で先日日本に行ってきたそう。その時のことを振り返って、日本の事故に対する対応をどう考えているのか尋ねたところ、あまりネガティブな反応は無かった。「あれほどの事故は予測が難しい。それにしてはよく対応したのでないかと思う」。中から見ると批判ばかり目につくけれども、外からの視点は違ったりするのだなと思った。もっともこれは、中で批判されているのは政府であって外から見た場合政府と市民一人ひとりの行動をあわせて見ているからと言ってしまえばそれまでなのだけれども。

# 2人の話を通しての感想
自分はアフリカ(ブルキナファソ)にてインターンした経験から貧困問題に興味は多少なりともあったものの、アフリカでの問題解決のために働く、というのは前からなんだかしっくり来なかった。とても大切で意義のある仕事だというのはわかるが、自分よりパッションがあり適任な人が沢山いると感じていた。けれど、彼女の様に発展中のmiddle-income countryの成長加速のための戦略・青写真を描く、ダイナミックに国が動いていくところに身を置ける点、その過程で世界の国々の政治的思惑等を垣間見ることができる点には非常に興味を惹かれた。また彼女らの様に、本当に多様なバックグラウンドを持つ人が沢山いる環境に身を置き仕事をしもまれるのは楽しそうだなぁ、とワクワクした。

世界銀行に行ってきた。(2)につづく。次は話を伺った日本人の方のお話を紹介します。2

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

Udong boy. Expandin’ udon and koshi to the world. 京大✈︎欧系戦コン✈︎うどん屋 Tokyo (nau) 55/196 more: https://goo.gl/dqj5Uw