肩透かしをくらったイラン

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イランに来て4日ほど。居心地がすこぶる良い。

4日過ごしての感想をまとめると、「肩透かしをくらった」という感じ。

別にがっかりしたわけではないです。ただ単に、来る前に思っていたもの、持っていた先入観と違うなということ。

(国に対する印象はその時の天気・人・状況に大きく左右されるし、たった数日の、旅行者の視点なのでバイアスは大いにあるかと思います)

#イランのイメージ

まずあったのは、「中東.. テロ?危ない!」というよくあるイメージ。けどこれは割と早い段階で払拭されてました。今回の旅に出る前に、60-70カ国以上渡り歩いている友達sが揃って「イラン、超良かったよ!!」と言っていたから。彼らによるとイランは人がとてもいいんだと。「旅人に優しく」というのが宗教的に?根底にあって、歩いていると助けようとしてくれるんだとか。たしかにイランに行ったという旅人のブログを見ていても、「バス代やタクシー代を払ってくれた」「家に招かれて泊めてもらった」等の書き込みも多数。ということで(行く前の)自分のイランに対する印象は急上昇。どんなイラン人に会うんだろうとワクワク。

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『世界の半分がある」と言われたイスファハーン・イマーム広場

#ほどよい距離感

そしてイランにて4日間過ごしてみて、冒頭に書いた「肩透かし」を感じています。これは主に人と人とのほどよい距離感から来てるのかなと思う。イランは現時点(2014年5月)の段階でかなり物価も安く、貧しい国です。まだ首都のテヘランは行ってないので分かんないですが、少なくとも観光地のイスファハーン、シラーズでも整備されていない道が多かったり、ボロボロの家も少なくない。2ヶ月を過ごしたアフリカ・ブルキナファソと近いくらいかなとも思う。100円でハンバーガーとコーラのセットが食べれるし、過去最高レベルのに居心地の良い夜行バスは10時間走って1000円ちょっと。そしてそういった国にありがちなのは、(良くも悪くも)前のめりな人々。物を売りつけてきたり(観光客価格で)、とにかく話しかけて絡んでくるとか、あとは超助けようとしてくれるとか。イランもそういう感じなのかなーとぼんやり思っていた。けどこれが何だか違う。「これ買わない?」と声かけてくることは確かにあるけど、あんま積極性はない。高すぎる値段をふっかけてくる感じもそんなしない。むしろ、こんなん欲しいんだけどっていうと「あぁそれならあっち行ってこっち行くと店あるよ」と教えてくれる。物珍しさから”where are you from?”みたいに話かけてくる人は多いんだけど、「ジャポンだよ」って言うと、へ〜って感じで特に会話を続けるでもなかったり笑(なんでやねん!と毎度ツッコミたくなる) 。話しかけてきて政治の話をふってくる人は多いけど(大体は政治がダメなんだようちは、という愚痴)、ずっと議論を続けるというよりもある程度話したら、じゃ!って感じの人が多かった。道聞くとどの人も親切に教えてくれる。先進国でたまに感じる冷たさも無い。けどそっからぐいぐい話しかけてくるわけでもなく、ほなね〜と去っていく。行く前に読んだイランの本には、イラン人はとても礼儀正しくきれい好き、と書いてあった。自分の勝手な憶測だけども、その礼儀正しさから、ぐいぐい相手の領域に踏み込んでくことをしないんじゃないだろうか。かといってちょいちょい話しかけてくるので先進国で時折感じる寂しさはない。(精神的な)距離感がほどよい。時間も約束も結構守るし、きちっとしてて、特に日本人にとっては心地よく感じるんじゃないかな。

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フレンドリーに声をかけてくるイラン人。ただいかんせん英語話せる人がほぼいないので会話が続かずもどかしい

#観光するぜ!と意気込んでいく場所ではないのかも?

さて、そんなほどよい距離感を持ってるイラン人は、非常にのんびりしてます。日中の公園や広場の芝生(日陰)には必ずと言っていいほど人がごろごろしてるか、ピクニックしてる。イランは暑いけども湿度が低いので、日陰はとても過ごしやすい。チャイハネ(喫茶店)に行くとシーシャ(水タバコ)をふかしてぼーっとしてる人が沢山。そんな雰囲気に流されてか、なんだか自分も脱力してしまって、観光するぜ!って気になかなかならない。モスクは確かに綺麗なんだけど(いやほんとに見事)、1日4,5個回るもんでもないし、ましてそれを1週間続けるというのはちょっと。笑 ヨーロッパの教会と同じことですね。この国に入ってからは、むしろチャイハネに入ってぼーっと本を読んだり、芝生でごろーんとしてることの方が多かったり。動かないと、観光しないと、という葛藤はあるものの、暑いのもあってなんだか自分もぼーっとしてしまってる。

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公園や広場ではピクニックをするイラン人が多数。夜も多い

#経験・印象までも決めるのはよくない

はじめは正直、がっかりしたのもある。「親切にしてもらった」という話を聞きすぎて、期待値が上がりすぎてた自分がいた。タクシー代を出してくれたとか、家に招いてくれたとか。少なくとも今んとこ自分にはそんなことは無い。でも数多くの小さな親切にはすごく助けられた。道を教えてくれたり、文化や風習を教えてくれたり。慣れてくると、それが居心地良くなってきた。人と人の微妙な距離感の取り方が大事な日本で育ってきた自分としては、過ごしやすい。「イラン」という異国が正面からがーっと向かってくるというよりも、淡々と異国にいる感じ。

振り返って思うのは、目的地で何をするかということだけでなく、それがどういう経験になるのか、自分はどういう印象を抱くのかということまで決めつけていたなぁということ。目的地の下調べっていうのは大事で、楽しみに思うことも大事。けども行った人の話や記事、本の影響を強く受けて経験・印象までも決めつけてしまうのはあまり良くない。そうすると、その人の経験をなぞっているだけになってしまって、なんだか空虚。今回であれば「中東とかイランとか、危なそう」と思ってる人が多い中で、旅人の話やブログの情報から「イランは実は優しい国」というイメージを抱き、自分もそういうイメージを持とうと躍起になっていた節がある。旅ってのは自分のお金と時間を使ってるものなんだから、その時出会った情景・人を大事にして全身で受け止めないと!たぶん思ったよりがっかりすることもあるし、逆にあげぽよになることもある。経験や印象をコントロールすることはできないけれど、ワクワクすることが起こる様な仕掛けづくりや起こったことを受け止める気持ちの持ちようは変えられる。今回の旅でも色々ハプニングがあったけれど(財布パクられたり、イランビザ苦戦したり)、それゆえに気づけたこと、出会えた人がいた。勿論その時はイライラしたりもしたけれど、今は(無理矢理)起こるべくして起こったのかなぁと思ってる。思うようにしてる。それゆえに出会えなかった人、出会えなかった経験もあったかもしれないけど、少なくとも今回のこの旅はこれで、楽しかった!

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アケメネス朝ペルシャ帝国の都、ペルセポリス

#観光興味なさすぎわろた

んで改めて、自分の観光に対する意識の低さにびっくりしてる。ここでいう観光とは、城や教会、宮殿、博物館や記念碑など文化的・歴史的に重要なものを見に行くということ。イランに来る前、2ヶ月で10カ国20都市近くを回ってきたけど、観光するぞー!!というモチベーションで行って観光したとこはあんま無い気がする。はじめから友達や話を聞きたい人に会うのが目的の旅だったから、その街(国)に行って、友達に会って、んじゃまぁ観光しようか一応。って感じだった。文化とか歴史に興味が無い訳じゃない。むしろ未知の国に行くときは本読んで予習してくし、歴史や文化を通してその国の実態に迫りたいって気持ちは大いにあるんだけど、自分の場合はそれが建造物や博物館を通してよりも、人との対話を通して迫りたい。疑問があればその場で聞けるし、ローカルの、up to dateな情報にアクセスできる。本とかである程度、国・地域の大枠のイメージを掴んでおき、対話を通してそのイメージを検証。そんで実際にその国で感じた音・情景・匂いで隙間を埋めてく中で、今まで白地図の一部でしかなかったその国・地域が立体的に浮かび上がってく過程が楽しい。これがどこに行き着くのか、自分のオナニーで終わるのか。それは分かんないけど、いつか何かに繋がって、何かの役に立ったらいいなぁと思う。

自分にあう旅のスタイルを持つことが大事。スタイルというと大げさだけど、何をしてたら自分は楽しいか、満足か。そういう、自分の盛り上がりポイントみたいなのをぼんやりでいいから、把握しておくこと。それか旅の中で見出してくこと。食べるのが好きで好きでたまらないんだったら、そんな観光せずにひたすら郷土料理を食べててもいいと思うし、ガイドブックに従って観光名所を回ってくのが楽しかったら、それで良いと思う。楽しんだもん勝ち!自分の場合の盛り上がりポイントは1)自然(含:生物) 2)高いとこ 3)人との対話だった。そういう、自分の効用を上げる方程式を自分で持っておくと良いのかも。

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スィー・オ・セ橋。干上がりまくりわろた

途中からあんまイラン関係無くなってしまったけど(笑)、今回はこの辺で。

おーわり

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