医療系の合宿@東大に行ってきた

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(梅、咲きはじめ@偕楽園, 茨城県)

行ってきました。

#概要

「医療からヘルスケアへ」というMissionを掲げ、会社経営の傍ら公共セクターでも民間セクターでも精力的に活動されている山本雄士先生の主宰されているゼミ(普段は月1回で開催)の1泊2日の合宿でした。内容はビジネス系のケーススタディx2と「個別化医療」をテーマにしたグループワーク。参加者は学生と社会人混合の30名ほど。学生は医学部生が多く、社会人の方々のバックグラウンドは医療従事者、メーカー、金融、コンサルなど、多岐にわたっていました。議員秘書の方もいらっしゃいました。先生ご自身は東大医学部を出て臨床医を経てハーバードでMBAという日本では珍しい経歴

合宿の詳細はコチラ

 

#きっかけ

参加したきっかけは、友人の紹介。ウィーン留学中にオペラ並んでる時になんか知り合った方が誘ってくれました。人生なにがあるかわからんもんですね。今年からの仕事がヘルスケアが関連する可能性が高いこと、そして医学部生や社会人の方など普段あまり会って話す機会のない方と話をしてみたいなと思い、参加させてもらいました。

 

#感じたこと

・ケーススタディ

ケースで取り扱ったのはGEジャック・ウェルチのリーダーシップ、それからモルガン・スタンレーという金融機関における人事評価に関して。事前にケースの内容に関する資料が配布され、それらを読み込んだ上で先生が会場に質問を問いかけ、その発言をもとに議論を進めていく感じ。おそらくHBSの形式にならっていると思うのですが、大学でよくある一方通行の講義に比べ、インタラクティブ。特に、やや論点のずれた発言に対しても切り捨てることなくむしろ質問を重ねることで掘り下げ、話を戻していく手腕が見事だった。ヨーロッパ留学中に受けていた似たような形式の授業に比べ、皆活発に発言するわけではないけれど、それでも自分の意見をきちんと表明している人はいて、普段は会うことのあまりないバックグラウンドの人の意見は新鮮だった。ポイントは、発言は自分の知識の披露ではなくて、ケースや他の人の意見をベースにした自分の思考だということ。自分の発言に対する問いかけ、また他の人の思考を追思考を通して、自分の思考のプロセスを相対化する良い機会でした。自分の思考の甘さを感じたり、そういう視点もあるのか、という新鮮な驚きがありました。

 

・グループワーク

グループワークは、個別化医療によって変わる医療、各セクターがそれをどのように活用していくべきか考えるというテーマでした。セクターは研究、医療従事者、行政、ビジネス、支払者という5つ。僕はビジネス班でした。事前に製薬企業を訪問してインタビュー、それをもとにこれからビジネスセクターからはどういった活用方法が考えられるかを考えました。(参考: 個別化医療とは, 金沢先進医学センター)

医療に関する見識が深いメンバーに囲まれる中、「個別化医療ってなんやねーん」からのスタートの自分は議論についていくのに必死で、全然貢献できた気もしないのだけれど、やっていく中で学ばせてもらったことは主に2つ。

 

1, 多様性の中で働く難しさ、面白さ

普段関わりの多い、同じ専門の人や同年代の友人というのは知らずのうちに共有している前提(暗黙の了解的な?)というのがやはりあって、議論をする際もそれが共有されている気がする。今回の様に、比較的専門性の高い話で、知識レベルにも差がある際には、どう議論を進めていくのが一番良いのか分からなくなることがあった。基本的には自分の知識が圧倒的に足りてないので、どこが重要になりそうなのかということのツボがつかみにくく、コメントしようにも的外れな指摘をして無駄な議論に時間を使うのも避けたいしなぁというジレンマに陥ったり。「自分が正しいと思うことは言えばいい」というのは言うは易しというところがあって、前提を共有しておらず、また純粋にあまり時間を共有していない段階でいわゆる「正論」を振りかざしたところでその発言が受け入れられるかは微妙なところがある。もしかしたらチームワークにマイナスの影響を及ぼす可能性も。そんなことをうにゃうにゃ考えながらも、やはり視点の違う意見を聞くのは新鮮で面白くて、専門も年代も別々の10人弱のメンバーが一つの発表(プレゼン)に向けて走り、一体感を増していくプロセスを体感するのは貴重な経験でした。

 

2, 批判≠改善案の提示≠実際の改善

批判をする人は世の中に無限にいるし、ある主張のあら探しをするのはそれほど難しいことではない。それ自体は健全なこと。ただし、批判をした上で建設的な意見、改善案を提示するということには大きな隔たりがある。グループワークの中で、「これは違うのでは」と思っても、「だからこうすべき」というのもないうちに非建設的な発言するのは無責任と思う。だからといって間違ってると思うことをそのままにしてもいいということではなくて、批判をするのであれば、では自分はどうするのか。そんなことを同時に考える癖をつけないと思考停止に陥る。

次に、改善案の提示と、実際の改善の間にも大きな隔たりがあるということ。よく「絵に書いた餅」とコンサルが批判されるのに似ているけれど、素晴らしい改善案を提案しても、実際にリソース(人・お金・時間など)がないと実際に実行に移すことはできないわけで。今回であれば、「こうしたらいいのではないか」という素晴らしい案を思いついたとしても、1泊2日という短い時間の中で、発表という最終的なアウトプットに反映させるのは易しいことではない。準備の段階でどんなに素晴らしい案が出ていても、最終的に人目に触れるのは結果。「過程が大事」と言ってプロセスに目を向けてくれるほど寛容な人はそれほど多くない。だから批判家さんの域を越えたあとは、同じ建設的な意見であっても、現実性を意識した提案をしていかなくてはいけないな、と改めて思った。

 

 

#まとめ

この合宿の様に、異なるバックグラウンドを持つ人が集まって真剣に議論するというのはとても良いことだと思う。「自分はこれをしたい」というのが確固としたものをもっている人が結びつき、そこから次のプロジェクトが生まれたり、というところまではいっていなくても、「異」なる人が集まって、「いや、なんかしたいよなぁ!」と夢物語を共有することにも一定の価値があると信じたい。例えば医学部というのは多くの大学でキャンパスが違ったり、他の学部の学生と離れていることが多い。京大では医学部というのは道路一本挟んだ向こうにあるだけなのだけれど、物理的距離以上に距離は遠い。色々な人と話してきたつもりだったけれど、4年間の大学生活の中でも、知り合った医学部生は10人いくかどうか。そんな、少し「遠い」存在であった人々と今回出会って、「まだわかんないけど、なんかしたい!」といった話が出来たことは自分の財産になるのないかなぁと思う。自己満で終わらないようにしないとな、とも同時に思うけれども。

 

やはり東京はこういったイベントがあって面白い。

最近東京と京都での、情報の入り方の差をひしひしと感じていて、東京生活が楽しみになってきました。6月から本格的に東京です。東京のみなさんよろしくオナシャス

 

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